転生したら読書家になった件⑯ラバーソウル の感想 | バイクとCAFEと

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「ラバーソウル」を読みました






読後感がすごかったです。
小説ってなんで最後、こんな電流が走るんでしょうね



端的にいうとストーカーの話なんですが
おもしろかったですよ







以下
細かく感想を書きます

ミステリーなんで
あんまりネタバレしないようにしますが

見たくない方はスルーして下さい😉









ビートルズの評論を書いている鈴木誠という男が主人公なのかな?
この人、親がかなりお金持ちで、クラシックカーを3台持ってたり、家にお手伝いさんがいたり、コレクション部屋があったり。

その資産のおかげで、普通では手に入らないビートルズの音源を持っていて、そのおかげもあって他の人には書けない評論が書けるんです

そんな一見羨ましい男なんですけど、幼いころの病気のせいで風貌がかわっていて、親や教師でさえその顔をみようとしない。
知らない人だと逃げていくんだそう

そのせいで36年間、恋人はおろか友達さえいたことがない、唯一の理解者はお手伝いさんだけ、孤独な男なんです。自殺を三度試みたほど



そんな男があるモデルの女の子と劇的な出会いをしてしまって、事件はおこっていく…

みたいな話なんですけど



書き方がおもしろいんですよね。
各章がビートルズの曲名になっていて
その歌詞の内容と少しリンクしてたりする

なんかシャレオツ😄


そして
ほとんどの文章が、警察での証言?供述?のような形で進んでいくんです。

刑事の言葉はなくて
「え?はいそうです。そのときはまさか鈴木誠が…」
みたいな感じ

この手法も面白いなあと思いました。



その供述をする主人公 鈴木誠が狂ってるんですよね。
「いえ、なんというか親心なんです。例えば母親が子供の家に押し掛けて、勝手にはいって掃除をする。それと同じです。子供は、その時は疎ましく思うでしょう。でもやがて感謝する時がくるんです」

そんな風に、自分のストーカー行為を説明するんですよね。


ストーカーの心理は、どこかこういう勘違い、自分の行為は相手の為だみたいなんも含んでるのかもしれないな、と思いました。

それが殺人でさえ
相手にとって有害なものを排除してあげた、そんな風に思うのかも…

恐ろしい😱


ストーカー行為は割とステレオタイプ
後をつける、覗く、写真を撮る、写真を大量に部屋にはる、ブログを隅々までチェック、彼女が座ったシートを保存など。


この主人公は、生い立ちがすごく不幸で、孤独で、どこか共感できたり同情したりもするんです。

でも
ストーカー行為がどんどんエスカレートしていって、刑事に語る理由も身勝手な妄想
供述部分とは別に、主人公の主観の文章も少しあるのですが、そこと供述とが矛盾したこと言ってて
なんだこいつ最低だな。

もう
読むのやめようかな、長いしなーとも思うんです。


まあでも
読みやすいし

いったい
どこまでやってしまうんだろう?って気になって、読んでくと最後…


え!!Σ( ̄□ ̄;)

いやだって!?



ん?


あ、そうなの!?




みたいな感じでした

なにいってんのか
分からんですよね😁





まあでも
ほんと読後感がすごかったです


少し泣きそうにもなりました

愛とはこういうものかもしれないなと





以上
僕の感想でした



ながなが
ありがとうございました😆







ではでは