週末の夜勤での事でした



お産後の方の出血が

止まらなくなってしまいました…



胎盤娩出までは

いつものお産と変わりありませんでした



事件は胎盤娩出後に起こりました



普通なら自然に、もしくは

マッサージすることで子宮収縮が進んで

産後の出血を抑えられるんだけど

この産婦の場合はどちらも有効じゃなかった



でも、出血は依然止まる気配がない



アイスノンをお腹にのせて

子宮収縮剤の注射をして

必死こいて輪状マッサージしました



それでもほとんど変わらない…



この間約5分くらい



医師に確認するまでもなく

点滴するためにラインをとって

点滴開始

勿論点滴の中にも子宮収縮剤が入ります



ようやく出血が減り始めたなと思ったときには

既に1リットル超えでした



その後も出血は依然止まる気配がなくて

もうひとつ点滴のラインを取りました…



医師はオンコールの応援を呼んで

二人がかりで診察して状態を判断し診断をしていました





いよいよ出血が止まらない

子宮内遺残はないのをエコーで何度も確認して

それでも出血点が判らないから

手術室に行くことになりました



超大緊急で手術室に行く準備をして

産婦を手術室に送り出しました



手術室に行ってから

残された家族から

どうしてこういう事になったのか

こういう事はよくあることなのか

妻はどうなるんですか?と

質問がありました



勿論これらの事は

手術室に行く前に医師から話されてます



でも、緊急過ぎて

しっかりと理解できないまま時間が過ぎていき

ふとした瞬間に疑問が沸き上がる…



それぞれの質問に対して夜勤でのリーダーだったあたしと

お産担当した後輩とできちんと答えた後



息を飲む一言を耳にしました…



上の子の時はこんなお産じゃなかった…

あんたたちが乱暴なお産をしたんじゃないか?…と



隣に居た後輩は

ショッキングすぎる言葉を受けて

言葉を失い血の気を失っていて

立っているのが精一杯というのが

おもっきし伝わってきました



もう一度家族に話をする前に

後輩に、ナースステーションでの用事を頼んで

場を外させておきました…



多分、あれ以上の言葉は

もう受け止めきれないし

聞かせたくない…



何よりも、あたしが

その状況に後輩を同席させる事に

耐えられなかった…



数時間の後に

手術は無事に終わった…



なんとか最悪の事態 ー子宮摘出ー だけは避けられた



結局、出血の原因は

胎盤の付着位置だった

医師からの説明は

胎盤が付着していた子宮の壁のとこにあった

動脈が破綻していて

出血が止まらない状態となっていた…と

手術して出血を止める処置をしたけど

予断は許さない、今日は念のためにICUに行きますと…



その話が終わった後に

医師に、不在時に家族から言われた言葉を伝えた

みるみるうちに、顔色が変わり

阿修羅もビックリな形相になってましたが

今後また、産後経過を話すときに

乱暴なお産ではなかったことを

医師からも言って欲しいとお願いをしました





心配なあまり…

不安すぎるがゆえに…

そういう心理だったとは思いますが

我々も全力を尽くしたのに

かくもいう言われ方に

心底傷ついた夜でした…





案の定

場を外させた後輩は

自身の行動を省みて…省みすぎて号泣していたし

事実、その言葉に傷ついていました

ワタシも悲しくなって

後輩と共に泣きました…