母の闘病記録 ⑥ | 「腹膜がん」になって13年目

「腹膜がん」になって13年目

腹膜がんステージⅣから始まって
13年目となりました
現在5回目の再発中.....

✿初発から現在までの治療歴は、サイドバーに書いています✿

8月中旬頃

主治医から2回目の抗癌剤はできない事

ここでは、もうできる治療は無いことが

母に伝えられた・・・・・・

母は静かに聞いていた

あまりにも残酷で、私は涙を堪えるのに必死だった

 

食事も殆どできない

抗癌剤に耐えれるほどの体力もないのに

転院して、手術だなんて誰が見ても無理ビックリマーク

母とそして家族がだした結論は

緩和病院への転院だった

 

8月21日に、福岡の緩和病院に転院

医療用麻薬は、とてもよく効いたが

眠っている時間が更に増えた

日帰りで自宅に帰る計画もたて痛みから解放された母をみて

少しだけほっとしたのは束の間

症状はどんどん悪くなっていった

しかも発熱のため日帰り帰宅は延期となった

 

癌の進行によるものなのか

医療用麻薬によるものなのか

会話ができなくなり、せん妄、身じろぎなど

すごい速さで悪化していった

緩和病院でのことは、辛すぎて

全てを書くことができない

 

緩和病院に転院して2週間だった

母が天国へと旅立ったのは・・・・・

 

旅立つ数日前・・・・・・

看護師さんの配慮で

寝たまま移動できる車いすで、病院の庭へ散歩

久しぶりの外の空気が心地良かったのかな

母が一瞬目を開け私としっかり目があった

微笑んでくれたように見えた

たまらなく嬉しかった

母が私を見つめてくれたのは、それが最期だった

 

ずっと眠っている母をそっと抱きしめた

何度も何度も抱きしめた