コルセットみたいなインナーにキャメルのチェスターコート
そこには重そうなビジューがたくさん付けられてる
カーキのMA-1風カラーショートコートにも散りばめられ
ボトムは見えるか見えないかのギリミニ
レースのブラとパンツにシアーキャマ
ごっつい首輪が映える
ケロヨングリーンのPコートもノーボトムにブーツスタイリング
シルク/レーヨンベロア風
波打つようなレザーの剥ぎコート
シアーレースドレス
カッコいいけどね…
シアリングコートの衿はウール
ニットパンツにビジューアンサンブル
これはめちゃくちゃカワイイわ
ビジューポロにクルーカーデね
4ポケットのミリタリーコートもセットアップ
ファスナー付きマキシコートの裏地がGG
杢ローゲージニットの裾にもビーズがチラチラ
テクニック満載だわ
キャメルのPコートに合わせたブルーのヒールにもキラキラ
グッチがデビュー2シーズン目にしてより明確に方向性をアピールした。それはミニマルなラインの中に収めたラグジュアリー。シンプルに見える縦長のシルエットに、手仕事の技を散りばめていくデザインだ。デビューコレクションも同じ方向ではあったものの、この秋冬はよりスペシャル感を強調しているように思える。ミニマルデザインとラグジュアリーという相反する要素を、どのバランスで混ぜていくのか。それがより明確になったということであろう。
同じように、ミニマル&ラグジュアリー路線を進めている「ヴァレンティノ」はもともと、サバト・デ・サルノがデザインチームにいたブランドでもある。現代の美しさに対する考え方に、共通するところもあるのかもしれない。ただし、ヴァレンティノがピエール・パオロ・ピッチョーリの色に対するセンスが軸になっているのに対して、グッチの場合、官能性の取り入れ方が軸になっている。
量感のあるコートの下に着たランジェリードレス。チュールレースとブルマーパンツの組み合わせ。ハウンドトゥースの柄に透け感を取り入れたドレス。その一つひとつにハンドクラフトのクオリティーを感じることができる。メルトンやフラノのノースリーブドレスやベアバックドレスは、シンプルでありながら程良く肌を見せて女性らしさも感じさせる。パイソン切り替えのコートとマイクロボトムのセットアップ、スパンコールの大きさを巧みに揃えながら留め付けたコートは、グッチらしいラグジュアリーを強調したもの。
現代のミニマリズムは、ミニマルといえどもそこに手仕事の持つ冗舌さを必要としている。
そんなことを感じさせる…