伊勢神宮の直ぐそばにある『猿田彦神社』
猿田彦神社にまつられている猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)は、古事記や日本書紀にも登場する神様です。
天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を地上の世界まで道案内したと伝えられ、物事のはじまりに道しるべとなって、何事も良い方向へと導いてくださる「みちひらき」の神様として知られています。
御祭神の大田命は、猿田彦神社の宮司を古来から現在まで代々つとめられている宇治土公家の祖先で、猿田彦大神の御裔です。
昔、天照大神をおまつりする場所を探し倭姫命(ヤマトヒメノミコト)が諸国を旅された際、この伊勢の五十鈴川の川上の地をお勧めしたのが大田命です。
この地をとても気に入られたことから伊勢神宮が創建されました。
大田命と伊勢神宮にはこのような深い関わりがあるのです。
やんちゃな手水舎
初詣に並ぶ多くの人
美しい猿田彦大神の文字
おみくじは大吉❣️
猿田彦神社の境内には本殿と向かい合うように佐瑠女(さるめ)神社もあります。
佐瑠女神社にまつられる天宇受売命(あめのうずめのみこと)は、芸能や縁結び等良縁にご利益のある神様として知られ、芸能人も多く参拝されています。
有名芸能人の名前入りの幟がたくさん
御祭神の天宇受売命は、天照大神が天の岩戸と呼ばれる洞窟に閉じこもってしまい世界中が暗闇に包まれてしまった際、得意の舞で八百万の神々を楽しませました。
楽しそうな外が気になった天照大神はそれがきっかけで洞窟(天の岩戸)から出てくることになったと言われています。
天宇受売命が「舞」、つまり「芸能」に長けていたことから、芸能の祖神として崇敬されております。
オガタマの木
天宇受売命が舞われた時に手にしていたとつたえられている
たから石
さざれ石
白鶴
白鶴以外にも酒が奉納されている
天照大神の孫である瓊瓊杵尊と猿田彦大神の仲をとりもったのは天宇受売命とされており、瓊瓊杵尊を猿田彦大神とともに高千穂に送り届けたあと、ふたりは五十鈴川の上流であるこの地に戻り夫婦になりました。
このことから、縁結びの神様とも言われています。猿田彦神社の境内に佐瑠女神社があるのも、ふたりの神が夫婦ということが関係しているんですね。
色んな神様にお祈りして
今年は良いことがありますように…