GANT by Michael Bastianのボーダーニット | 服好き・ゴルフ好きMDのファッション忘備録

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GANT by Michael Bastianのボーダーニット。


ニューヨークファッションシーンにおける重要人物、マイケル・バスティアン(Michael Bastian)。
名店揃いのニューヨークにおいても一際格調高い高級百貨店「バーグドルフ・グッドマン」時代には、メンズファッションディレクターとしてあの『トム ブラウン(Thom Browne)』を見いだすなど輝かしい実績を残し、2006-07秋冬コレクションからは満を持してシグネチャーブランド『マイケル バスティアン』をスタート。

2008年から2年連続でCFDAの最優秀メンズウェアデザイナーにノミネートされるなど、デザイナーとしても着実に評価を高める彼が、老舗ブランド『ガント(GANT)』とのコラボレートによる新ライン『ガント バイ マイケル バスティアン(GANT by MICHAEL BASTIAN)』のデビューに伴い、待望の初来日を果たしました。


バスティアン:私のラインは、40代で都会に住み、世界中を飛び回りながら忙しい日々を送っている男性、つまり自分自身をモデルにしているので、デザインを考えることは非常に簡単です。

そしてガントの方は弟分というか、先ほども触れましたが、大学を卒業したばかりで、これから社会人として社会人らしい服装をしようと、これから洋服を自分で選んで買い集めはじめる、そういった人をターゲットにしたラインです。

ですので、マイケル バスティアンの方は非常にラグジュアリーな方向性になっていて、ちょっと目が肥えたような人向け。
そしてガント バイ マイケル バスティアンの方は、これから自分なりのパーソナルスタイルを追求していきたいという人向けということですね。


— シグネチャーラインの方は生産のほとんどを『ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)』が手がけているということですが、どういった経緯で関わるようになったのでしょうか?

バスティアン:私は以前、バーグドルフ・グッドマンで働いていた時にメンズのファッションディレクターをやっていたんですが、その仕事のうちのひとつが、バーグドルフ・グッドマンのプライベートレーベルをプロデュースすることでした。

そしてそのプライベートレーベルでブルネロ・クチネリと多く仕事をしていたので、工場や生産チームとも関わりがあったんですね。
ですので、自分がデザイナーとして独り立ちすると決めた時にまず話をしに行ったのが、彼でした。
元々友達ですので、非常にスムーズに進めることができましたね。

アイズクリーム 2010年より



デザイナーのパーソナルな思い出がコレクションのインスピレーションとなってきた「ガント バイ マイケル バスティアン」。
2012年秋冬のコレクションは、デザイナーのマイケル・バスティアンがボストンの大学で友人と過ごした最もパーソナルな思い出。

その80年代中頃のクラッシックなプレッピースタイル、そしてモッズのリバイバルに影響を受け、今季コレクションは作られたという。
アパレルウェブより


だから、ボストンのお店で見てメチャ惹かれたんだろうか(笑)




このネームとタグがスゴいカワイイのだ。
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織りネームもスゴいこだわり、高いんだろうなこんなに複雑な事したらww
しかもF/W 2012ってシーズンも描いてある。
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このカラーリングは絶妙ですね。
トップグレーに白、ロイヤルブルー、朱赤のトリコロールに見えるボーダー。
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このニット良く見ると天竺編みの裏側なんです。
珍しい事では無いんですが、裏使いすると表面のツルッとした表情がポコポコした様な凹凸感が出て、しかもボーダー部分には1コース別の色が入ってくるので見た目が面白いんです。
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これがその裏をひっくり返したところ。
こっち側が通常の天竺表面です。
ちょっと真面目な感じです…
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ラグラン部分のリンキングもワザと表に出しています。
通常はこの剥ぎ目の部分は裏側にするんですが…
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これはウール100%。
カシミアの様なヌメリ感のある暖かさではなく、英国羊毛の様なハリ感と膨らみ感がある糸なので、ぽわっとした様な感じで、空気を含んで膨らんでいるのでとても暖かで保温性もあるんです。
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でも、糸も中国の糸で中国生産か~。
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まあ、最近では中国の糸も世界的にも悪くない原料を使って、紡績技術もイタリアの機械を入れてイタリア人が現地に入って技術指導したりで、相当レベルは上がっているから仕方がないのかもなぁ。



でも、糸を染めるとまだまだイタリアの糸には敵わないんですよね~。
発色のキレイさや糸の膨らみとか…

水の問題が一番だってよく言われるけど、きっと中国4000年の歴史の中でもファッションに関しての歴史は浅過ぎるんだと思うんですよね。


やっぱりイタリアはじめとするヨーロッパの洋服の歴史には追いつけないんですよね~…






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