こんばんはゆきです!!
ここ1ヶ月ほど舞台の話をいっぱいしてきましたので、今日はMADKIDの話をしようと思います!

本日はこちら
「Bring Back」「Critical Point」
この二曲のリリック解説ー!!

やるやる言って中々やってなくてすみません笑

早速Bring Backから!
こちらはご存じの通り「盾の勇者の成り上がり-season2」のオープニングという事で、事前に頂いたプロットを読みながらの制作になりました!

まずはTVサイズのボーカル歌詞をLINとYOUTAと書き、それぞれラッパーが家でラップをレコーディングしてDemoを完成という流れでした。

今回説明するのは僕のラップ部分です!
英語verも作るということを聞いていたので、初めからTVサイズは英語を軸に言葉を羅列しながら音を作り上げる形で書きました。

[1 YUKI Rap]
Kick it up a notch, 不撓不屈
Don’t seek, I find

・Kick it up a notch・・・・
パワーアップする、刺激的にする、など、簡単に言うとレベルアップすると言う意味。

・Don’t seek, I find・・・・
パブロピカソの名言ですね。探し求めず、見出す!


[1 YUKI Rap]
Give me some trill
I never ever end
Rising up

・trill→は造語でtrue+realで"本物"という感じで使うHIPHOPカルチャーから生まれたスラングです。
・I never ever end→こちらは文法的には少しニュアンスがおかしい羅列です。
普通であれば I never ever stopが正しいものですが、「え」の母音で踏むことをフォーカスしてあえてこちらにしました。

このやり方は、RADWIMPSさんが「NEVER EVER ENDER」と言う曲のタイトルでも色んな意味を含めるために書かれていました。

2Aのラップは意外にシンプルなので割愛笑

[Bridge Rap]
I'm gonna burn my boats 
過去の哀しみさえ薪に
Nothing comes of nothing
俺ら不完全なPerfect
living in the moment
生きてる限り畢生をかけて
一気呵成にgo on (why)
掴みとる俺らの明日を Oh yeah 

・burn my boats →
戻るに戻れない行動をとる,背水の陣をしく
というアメリカのことわざ的なものです。
ここでボートなど単語的に水が関係するのに対して、濡れたとしても薪にして燃えてやる!!
的な対局の「火」のワードを持ってきたかった。

・Nothing comes of nothing→蒔かぬ種は生えぬということわざ。
ここでの意味は、行動しないと結果は伴わないと言う意味。

・不完全なperfect→不完全だからこそ僕らは成り立つというワードが頭にあったので
(尚文が盾ではなく攻撃できるのなら、仲間との関係もまた変わってしまうので)

・畢生→一生と同じ意味
・一気呵成→物事を中断せずに、ひと息に仕上げること。
この二つで韻を踏んでる。

最後の高速ラップも意味はただただ前に進む!と言う方をどれだけ音を意識して踏めるかに挑戦している形ですので割愛!!笑

このようにこの曲は
歌歌詞の方でストレートで且つアニメに沿ったワードがたくさん並んでいるので、よりリズムが出るようなテクニカルに言葉をはめることを重要視したリリックでした!

続きましてこちら
この曲は実は個人的なテーマがありました。
それは盾の勇者でBring Backを聞いたあとに流れるであろうこの曲、、、知っている日本語やワードがあると「え!?」ってなるのではないかと思い書きました。
参考に日本のラッパーのKohhという方が(ありがとう)というわかりやすいワードであえて韻を踏んだときに爆上がりしているリアクション動画を見たことがありました。
[RAP1]
(Wow)
偏見の盾貫き I got it on lock
真似たって無駄だ Back off
吹いたKamikaze
匙加減知らね
先行くごめんね
Ok Ok Boomer

まずは
偏見の壁→盾に変更(盾の勇者繋がりで入れたかった)
・"I got it on lock." = 「俺は状況を完全にコントロールしているよ。」 という口語のHIPHOP英語です

Kamikaze→海外の方が知ってる日本語の中でも有名な単語の一つ(他にはKawaiiや、sushiなど)

・ごめんね→こちらも同じくわざとわかりやすい単語

・Ok boomer→2年前から流行っていたスラングです。
元々は若い議員が環境問題について答弁している最中にヤジを飛ばしてきた年配の議員に向かって、「OK.Boomer」と言ったことがきっかけです。
意味的にはこちらを参照


という感じでこのバースは、僕らがアニメの主題歌を担当して以降、確実にダンスボーカル もアニメの主題歌を狙いに行ってる風潮に対して俺らには敵わねーよってラップしてます。
最後に偏見の多い歳上の人もOK Boomerって言ってやる感じです〜


[RAP 2]
Rockin' on ma beat
解放matrix
俺はtake the red pill
Drive my life
I’m the franchaise builder 

ここは映画「マトリックス」をサブテーマに書きました。

映画の中で、主人公のネオが、モーフィアスという名の反乱組織のリーダーに、青の錠剤(blue pill)か赤の錠剤(red pill)のどちらを飲むか選択を迫られる場面があります。

赤は真実ではないが自分にとって都合がよく居心地が良い幻想から目覚め、厳しくてつらいこの世の真実を知る
と言う意味で、そこからスラングに派生して、
厳しくつらいものであっても現実を直視する
と言う意味、動詞では「真実に目覚めさせる」「覚醒させる」
などの使い方も。

余談ですが、僕がTikTokで日本語verにしたenhypenの曲では逆に「Blue pill」が入っていたのをこの時思い出しました。


そんな感じで現実を見ながら人生を謳歌して、俺らが代表(フランチャイズ)になってやる!!
的なラップです。

これを踏まえてこちらの動画を見てください、とても嬉しい反応が見れます笑笑


はい!長文になってしまいましたが、たまには良いかなと!!
今日はこれを書くのにだいぶ体力を使ったので、告知等は公式Twitterやホームページへ!

また時が来たらFight it outなどもやりますのでお楽しみに!!

それでは今日はこの辺で!

ほなね!