8/2(土)の星模様、「家の神社化」で思い出したのがArooj Aftabの歌。



サウジアラビア生まれ、パキスタン育ち。バークリー音楽大学を卒業して、現在はニューヨーク在住。祈りや巡礼の厳かさを思わせるミニマリズム、空気をしんしんと淡々と浄化していく歌。部屋を片付けてから寝そべって聞きたい。

 

なんでも、古代詩の形式であるガザルを歌っているそう。古い言葉といえば、ちょうど今読んでいるシュタイナー「美しい生活」“詩の誕生”という章の中で、

 

原初の芸術とは、人間の言語にほかなりません。今日では、言語が人間の原初の芸術であるとは、ほとんど感じられていません。私たちの言語は物質的・地上的なものに束縛されているからです。


かつて人間は、言葉を発するとき、黄道十二宮のなかに移されたように感じました。かつて人間は、黄道十二宮の星座を感受するときに十二の子音を受け取り、星座を通過する惑星の動きから母音を受け取りました。彼らは地上で体験したものを表現しようとしたのではありません。地球から宇宙に移されたと感じた心魂が体験したものを表現しようとしたのです。

そうしようとしたとき、言語は詩になりました。人間が精神宇宙との心魂共同体において体験したものの模像が、言語をとおして人間のなかに発生しました。精神宇宙との心魂共同体の体験から、あらゆる古代の詩は生まれたのです。


とある。詩の誕生、つまりその「原初の芸術」は星読みであったと。読んでいて衝撃。大きな堰板が外されたみたいな。占星術を勉強するずっと前から、読書や書くこと、作詩/曲をしていたのだけれど、そこから脇に逸れたわけではなく、距離こそあっても実はまっすぐつながっていたのだと。シュタイナーは読んでいて、ある意味ホラー映画より大きな衝撃が走る時が多々ある。ホラーだと心臓に悪いのだけれど、シュタイナーの衝撃は疲れや憑かれ、積年のつかえが、それら吹き飛ばされるとも思っていなかった諸々が、瞬時に吹き飛ばされていく。