ここナカラで生活するようになって特に貧乏根性の強くなった私は、
エアコンの室外機から出る水をプラスチック製のタライに溜め、
外掃除に利用している。


たいてい外掃除は、大家さんが雇っている警備員が夜か早朝にやってくれる。
ただその日は、警備員が病欠だったこともあり、早朝から大家さんたち
ファミリー(遊びに来ていた姪っ子やその子どもたちなど)が
5時ぐらいからわさわさと掃除をしてくれていた。

いつも通り旦那さんを職場に送り届けて戻ってきた私は、
そのエアコンの室外機から出ているホースの先にあるはずの
タライがなくなっているのを見つけ、同時に家の前のごみ捨て場に
バッキバキに壊れはてたうちのタライにそっくりのものを見た。

・・・ん?あれは・・・うちの・・・か?

とりあえず、何が起こったのか知りたかった私は大家さんを探した。

わたし:「大家さん、うちのタライがなくなっちゃってるんだけど」

大家さん:「あァタライね、掃除に使ってて、水を入れて
      持ち上げようとしたら、落ちたの」

わたし:「・・・落ちたの?」

大家さん:「そうなのよ、タライが落ちたの」

・・・タライは結果的には落ちたのであろうと私も思う。
ただ、そのタライが落ちる前に先に落としてしまった
誰かがいたのではないかとも思ってしまうのである。
しかし大家さんにしてみれば、あくまでもタライが落ちたのである。

物は言いようである。