ポルトガル語の授業中、先生が急に声をあげて笑い始めた。

私はそのとき、いよいよ難しくなってきたテキストの問題
(接続法不完全過去とか接続法未来単純形とか…)と格闘していた。

わたし:「なに!?」

先生:「洗濯バサミが!」

わたし:「はい?洗濯バサミが何!?」

先生:「見てこれ」

肩にかけていたポシェットのポッケの部分を
広げて私に見せてくれると、そこにはぎっしりと
カラフルな洗濯バサミが入っていた。なぜ・・・

わたし:「何それ!?」

先生:「いやだから、洗濯バサミッ」

わたし:「いや、そうじゃなくて。なんでそこに入ってんの?何したいの??」

先生:「あはははは、昨日の夜ね、家に帰ったときに
    外の洗濯物を取りこんだんだけど、
    このかばんだったから、とりあえずここに
    入れといて出すの忘れちゃったの、あはははー」

先生は
27歳だが、まだまだ箸が転がっても笑うお年頃らしい。
そのポケットに手を突っ込みながら、洗濯バサミの奥を覗く先生。

先生:「あッ!見て、クッキー!」

先生はそのポケットから、手作りと思しき
裸のクッキーを一つ取り出して見せてくれた。

わたし:「はァ?」

先生:「あはははは、そういえば昨日妹からもらったの忘れてたー」

そう言いながら、先生はそのクッキーを何事もなかったかのように食べ始めた。

先生:「あら、美味しいわ♪」

このように、私の日々はとても愉快なのである。