月曜日の早朝、暑すぎてうなされ目が覚める。
今、こちらは冬なので朝晩は20℃をきる寒さ(昼間は35℃を超える暑さ)。
何事や!と起き上がると、どうやらお熱がある模様。
むくむくとベッドから這いずり出し、体温を測ると38℃もある。
数日前からちょっと風邪引くかな~という感じだったのだが、
この日は来客があったのでひとまず薬を飲んで、外出。
するも途中で薬が切れてしまい、自力で運転して帰ること叶わず、
旦那さんに送ってもらう破目に。
車内で歯がガッチガチするぐらい震え、思わず漏れる頼りない声。
家で1~2時間休むとふと目が覚めた。
熱がまだ下がっていないようだったので
もう一度体温を測ると39.6℃!こりゃあまずい。
さすがに39℃を超えたらマラリアを疑わねばならん。
ということで、またしても(1年ぶりぐらい?)自分で
自分の指を(画鋲ほどの)針でブッ刺し、
血を抜きマラリア簡易検査キットに垂らす。
(この行為、素面なら絶対に怖くてできないが、高熱に加え、
本当にマラリアだった場合、放っておくと死ぬので
その危機感も加わり、自分で針をブッ刺せるようになる。)
次に付属の水を隣の穴に垂らして待つも、キットの使用期限が
半年余り過ぎていたためかうまく検査できず、
2個目のキットでようやく結果が出るもその検査キットは
いけしゃあしゃあと「あなたはマラリアです」言い切る。
(ただの陽性反応)
もちろん簡易検査キットが間違うこともある。
だけれども、この時点ではこの結果がすべてである。
もしナカラでマラリアになった場合は自己負担で首都マプトまで
約7万円をかけて上京、さらにはおそらく入院ということになるであろう。
いや、でも待て、こいつを信用してはならん。
と、朦朧とした頭で考える。
こういう時はあれだ、セカンドオピニオンだ。
ということで、次の日の朝は一番にナカラでただ一つの私立クリニックに行った。
この時点で熱は微熱に下がっていたので、
通勤途中だということもあり自力で行くことができた。

医療費が基本的には無料なこの国で、
大勢の人にとっては高額な医療費がかかるので、
いつもわりと空いているクリニック
受付でマラリアの検査を受けたいと伝え、
検査料100MT(約300円)を払い(群立病院では無料)
小さなマラリア検査専用部屋に案内された。
半畳ほどのスペースには歯医者にあるような立派な椅子と
これから私の指に容赦なく針をブッ刺すであろう男性技師。
ちょうど前の人が終わって出てきたところで、
入れ替わりで私が椅子に座らされた。
検査は自分でやるものとほぼ同様で、
彼は慣れた手つきで何のためらいもなく、針で私の指先を
容赦なく刺し、血をガラス板に擦りつける。
あとはそれを顕微鏡で覗くと、マラリアかどうかわかるというものである。
待っている間も次から次へと(ほとんどは外国)人が
マラリアの検査を受けにやってきていた。
10分ほど待っただろうか。
受付のお姉さんが奥から歩いてきて、私に白い封のされた封筒を渡す。
私はその検査結果をその場で開ける。
・・・?
もう一度、目をかっぴらいて、見る。
・・・???
やはり何が何だかさっぱりわからん。
そういう人は多いのであろう。
受付のお姉さんが貸してごらんなさいというので、
言われるがままにその検査結果の用紙を渡す。
お姉さん:「ネガティブ(陰性)よ」
わたし:「え?」拍子抜けだ。
お姉さん:「だから、あなたはマラリアにはかかっていません」
わたし:「あァ、そうですか?本当に?だいじょぶ?
でも昨日自分で簡易検査キットをやったら陽性だったんだけど…」
お姉さん:「陽性だったの?でも今日の検査結果は陰性だから。
簡易検査キットならここでも買うことができますけど、
どうしますか?480MT(約1,440円)ですが」
・・・たっっっけぇー!!!
何度も例えに出すが、パンが240個も買える金額である。
わたし:「いえ、いいです。ありがとうございます。ではこれにて」
ということで、晴れてマラリアではないということが
明確になり、その後も熱はあがらず、今は元気にしています。



