昨晩は、夜中にものすごい雷鳴と共に、これで
降り納めとばかりに雨がザァーッと降り出した。

ちょうど旦那さんが出張で家には一人だったので、
一瞬何が起きたか分からず、雨音と鳴り響く雷鳴で
その音が雷だと認識した。

しばらく雨音を聞いていたのだけれど、どうにも
すぐには止みそうにない。とくれば、そのうちに
リビングとキッチンの床から水が浸み出し、
壁の穴(そこから衛星テレビの線が屋内に入っている)から
水が滴り落ちるのは目に見えていたので、
嫌々起きてそれらの対処(床に新聞紙を敷いたり、
壁の穴の下にたらいを置いたり)をしてから、また床についた。

朝起きたら、もう雨は止んでいて、新聞紙は
すでに乾いていたが、たらいにはなみなみと水が溜まっていた。

インターネットをしようとモデムのスイッチを
オンにするが、いっこうに電源が入らない。
何度やってもうんともすんとも言わない。
これは昨日の雷でヤラれてしまったのかもしれないと思い、
ちょうど先月の支払いもあったので、モデムを持って
電力会社まで足を運ぶと、いつにも増して人の往来が激しい。

来る人来る人、困り顔で「電話が繋がらないんですけど」とか
「線が燃えちゃったみたいで」とか言っている。
皆、昨夜の雷で電話線に異常をきたしてしまった人ばかりである。

こうなるといつもはのーんびり、てれてれと
仕事をしている職員たちもあっちの対応、
こっちの対応と忙しそうである。

結局、うちのモデムはそこでもうんともすんとも言わず、
お亡くなりあそばした様子であり、新しいモデムを
買うしかほかなかった。
予期せぬ出費に財布が寂しくなったが、しょうがない。

帰りがけ、対応してくれたおばちゃんが私を手招きする。

おばちゃん:「ちょっと話す時間ある?」

わたし:「え、なに?支払いのこと?」

おばちゃん:「違うわよぉー、それは私の仕事じゃないし!」

わたし:「え、じゃあ何ですか?」
内緒話をするように私の方に身を寄せてくるおばちゃん。

おばちゃん:「車、日本から入れたいんだけど手伝ってくれない?」

話を聞いてみると、どうやら新しい(と言っても中古)車を
購入したく、それを個人で輸入したいらしい。
こっちにも州都ナンプラまで行けば、日本車を
扱っている会社はたくさんあるようだけれど、
たぶん様々な手数料で高くなってしまうのだろう。
それに、信用できる整備士がいないため、
こっちで買っても整備状況に不安が残る。

わたし:「どんな車がいいの?セダン?それともワンボックス?
(以前、我がチャレンジャーを運んでもらったときの)
会社を紹介することぐらいしかできないけど」

おばちゃん:「ああいうのがいいわ!」

わたし:「どれ!?」

おばちゃん:「もう(走って)いっちゃった」

わたし:「見なかったよ。ああいうのでもいいの?
    (目の前に止まっていたフィット)」

おばちゃん:「あれは小さすぎるわよぉー」

わたし:「えぇっ、じゃーああいうの?
    (その逆側に止まっていたワンボックス)」

おばちゃん:「うーん…」

わたし:「何人乗りがいいの?
5人とかでもいいの?
     それとも
8人とかまで乗れた方がいいの?」

おばちゃん:「
8人のがいいわね。これは、あなた売る気ないの?」
我がチャレンジャーを指さすおばちゃん。

わたし:「これ?
5人しか乗れないよ?」

おばちゃん:「この際、
5人でもいいわ!ねぇ、これ売らない?」

まだ帰るまでの半年は車がないと困るので、
すぐに売る気はないけれど、とりあえず聞いてみた。

わたし:「いくらで買う?」

おばちゃん:「(超真剣な面持ちで)
2,000ドル(約20万円)あるわよ」

わたし:「
2,000ドル!?そりゃないよぉー!!」

おばちゃん:「だってインターネットで探すとそれぐらいのもあるわよ!
       じゃあいくらなの?」

わたし:「最低でも
6,000ドル(約60万円)?」

おばちゃん:「そんなお金、どこにあるのよぉー(大爆笑)」

わたし:「ま、わたしも決められないし、旦那に聞いてみるわね」

おばちゃん:「頼んだわよ~」

2,000
ドルなんて、首都マプトからナカラまでの
陸送代にしかならないよ、おばちゃん。


先日作った(混ぜて冷やすだけ)プリン
(本文とは無関係)