銀行に入用で付近に車を停めると、途端に
様々な野菜や果物の行商お兄さんが駆け寄ってくる。

だいたいは公設市場で買うよりも割高なので、
年がら年中手に入る野菜は行商からは買わないのだけれど、
ことアボカドに関しては市場に出ていないことも多いので、
行商から買うことが多い。

アボカドの他にもトマト、玉ねぎから最近はパクチーや
イタリアンパセリ、バジル(超野性的で強烈)なども売るようになった。

数人の行商に囲まれたところ、旦那さんが銀行に入る前に一言
「彼女(私)と話して」と言い残し、去っていったので、
今度は一斉に私を取り囲んで、「セニョーラ!玉ねぎあるよ!」
「こっちはトマト!」などと売り込んでくる。

私がきっぱりと「今日はアボカドだけ!」と言うと
だいたいは勢いを失い、他の客を探しに行く。

ほとんどの行商は小売りを嫌がり、スーパーの袋いっぱいの
トマトや玉ねぎを売りつけてこようとする。
二人暮らしなのでトマトを袋一杯に買ったところで、
全部は使い切れないのである。

無事にアボカドを買ったところ、アボカド兄さんと入れ違いで
一人の行商が段ボール一杯のバナナと一緒にやってきた。

陽射しが強く暑かったし、昼時だったので空腹で
へとへとだったのか、その行商のバナナ兄さんは
挨拶もそこそこに、真顔で

「あなたの旦那はバナナが好きだから、あなたはバナナを買うだろう」

という予言を私に告げた。


予言は外れ、バナナは買わなかった


どんどん大きくなる、番犬まめ子