2012年9月末から、ポルトガル語の家庭教師Lurdes先生に
授業をしてもらってから早1年半が過ぎようとしている。
当初は週5日、そのうちに週3日に減らし、今は週2日、
1時間半ずつ教わっている。教わっていると言っても、
最初の頃は覚えることがたくさんあったのだが、
今は文法や書く練習もしながら、しかし会話をする方に
重きを置いている。
授業中、練習問題を解いている私の横で、
先生が眉間にしわを寄せ、私のコップを手に取り、
「これまた随分と濃く出たのねぇ」と呟いた。
私はいつもアイスティーなどを飲んでいるのだけれど、
この日はたまたまアイスコーヒーを飲んでいたのである。
「え?あァ、それコーヒーですよ」と言うなり、二人で大爆笑。
娯楽の少ないこのような場所では、人と会話をすることが
娯楽の一つであるような雰囲気なので、なんでもないことでも
すぐに笑ってしまう。
こちらの人はコーヒーや紅茶を冷たくして飲むことに馴染みがない。
レストランやカフェにもそのようなものはメニューにない。
そもそもアイスコーヒーは大正時代に日本人が思いついたものだとか。
ナカラに来て2日目、初めて入った外国人向けでないレストランで
「アイスコーヒーありますか?」と聞いたときに、
店員に「は?そんなのありませんけど」と鼻で笑われた
あの感じはたぶん一生忘れない。
その時はなぜか自分を恥じたが、
今では「この田舎モンがっ」と心の中で思っている。
ちなみにポルトガルの植民地だったからか、こちらではコーヒーと言うと、それはエスプレッソを意味する。脂っこい料理を食べても、最後にエスプレッソで〆るとなぜかすっきりして気分がいい。



