外を歩いていると「ニーハオ!」と、声をかけられることが多々ある。

あからさまにからかっているような不快なものと、友好的なものがあり、
こちらに暮らし始めた当初は無視をすることもあったが、
1年半も暮らしてみると、だんだんと前者は減ってきたように思う。

なので、場合によっては(色々面倒なため)ニーハオ!と返したりする。
そもそも日本の場所がどこにあるかも分からない人や
日本が一つの国だという認識を持っている人ばかりでもないので、
アジア人を見たら、とりあえず「中国人」だという判断をされる。
一度だけいきなり「フィリピン人?」と聞かれたことがあるが。

ちなみに、老若男女問わず皆カンフー映画(テレビでやっているのは
なぜか
30年前とかの古いものばかり)が大好きである。

先日、店の前でたむろしている若者に声をかけられた。

若者:「ニーハオ!」

わたし:「・・・ニーハオ。中国人じゃないけどね。」

若者:「え、じゃ何人なの?」

わたし:「日本人だよ」

と、いつものような流れで会話をしつつ、私は店内に入った。
そして店での用事が終わって、出てきたところ、

若者:「あの、さっきは本当にごめんなさい。
    中国人だと思ったから、ニーハオって言っただけで、
    ただ会話をしたかっただけなんだ。すみませんでした」

わたし:「えぇぇッ、全然気にしてないから、大丈夫です!大丈夫!」

今までにない展開に驚き、私の方が申し訳ない気持ちになった。

ナカラにはポルトガルや南アフリカ、ブラジル、中国などから
仕事で来ている外国人がどんどん増えていて、ずっとこの町に
暮らす人からすると、自分の町が日に日に国際的になっていくのが、
嬉しいのかもしれない。
そうでなくても、ここでは通りすがりに人と挨拶をかわすことは普通なので、
中国人と間違えられていちいち憤慨していたこちらが反省しなければと思った。

道すがら、行商のお兄さんや携帯電話のクレジット売り、
ただそこにいる人など、一言二言の会話をするだけで、
(東洋人は目立つし少数なので)次に会ったときにも
覚えていてくれたりする。

警察官が話しかけてきて知り合いになり、
検問で変ないちゃもんをつけられずに済んだこともあったし、
物乞いの人たちにも馴染みができたりする。

そんな、人との直接的な関わりが、楽しかったりもする。


雨期に入り雨がよく降るので、空が美しい