1225日はクリスマスでもあるが、ここでは「家族の日」という国民の祝日でもある。
ムスリムが7割という感覚のここナカラでは、特に家族の日という感じが強い。

先日フライパンでシナモンロールパンを作ったら、家庭教師のLurdes先生が
それを気に入り、
1225日用にその前日の1224日に一緒に作ることになった

クリスマスイブの前日、当日授業開始時間を5分ほど過ぎてから、
お葬式が州都ナンプラであるので今日は授業に行けませんという連絡が先生からあった。

日本での感覚からすると、
授業前に連絡するのが適当だと思われるが、
残念ながらここはモザンビーク。同じ感覚など期待してはいけないのである。
連絡をくれたこと自体がすごいと思わなければいけない。

その次の日にはナカラに戻る言うので、それならパン作りは出来るなと
ひと安心し、次の日を迎えた。だが、私の読みは甘かった。
授業開始時間30分を過ぎてもいっこうに来ない。そして連絡もない。
何か事故にでもあったのかと少し心配し、連絡してみた。今日、来る?と。
すると返事がすぐに返ってきた。
いいえ、今日は行きません。なぜなら、お葬式は今日だったからです。

なぁにぃーーー!!!

だったら、そう連絡してよ!とは、私の勝手な感覚なので、そこは抑えて、
今日ナカラに戻るの?と聞くと、あとで戻ると言う。
あんなに楽しみにしていたので、じゃあパン届けるから、帰ったら連絡して?
と伝えると、帰ったら連絡すると先生は言った。というか、確かにそうメールに書いてあった。

が、その日連絡は来なかった・・・

手作りなので、パンといえど悪くなってしまっては嫌なので、
次の日、家族の日当日にまた連絡してみた。
あのー、パンとプレゼント渡したいんだけど、と。
すると、今は実家に来ているから無理ですと言う。

あーもータイミングが悪いな思いながら、じゃ、明日?と言うと、
じゃ、また明日という返事が返ってきた。この辺になるともう全然信憑性がない。
パンも最早届けることを諦め自分で食べる。

でも、家庭教師代の支払いもあるので、私も懲りずにメールする。今日15時に会える?
この返事は16時半を過ぎてももらえなかったのだけれど、
さすがに次の日から年明けまでナカラを離れてしまうので、電話した。

すると、普通に電話に出る先生。
開口一番、今返事しようと思ってたところなの!と言う。

絶対、うそだろーーー。

しかもまだ実家にいて、時間的に会えないねということになり、
結局家庭教師代は知り合いに託すことになった。

約束というものは守るためにするものであると思って今まで生きてきたけれども、
この国では一概にはそうも言えないということを改めて思い知らされた。

家族みんなが楽しみにし、盛大に、ご馳走を食べて過ごすこの日を目前にして、
大家さんは42年という早すぎる一生を終えることとなった。
元旦というめでたい日にこの世に生をうけ、家族の日を目前に亡くなってしまった。

今でも、朝ドアを開けたらそこにいて、いつものように「やぁ!」と
挨拶をする大家さんが居るような気がしてならない。