日本で働いていたころ、ストレス発散方法の一つが
「衝動的に服飾品を買う」ことであった。
とはいえ、もう自分の好みもだいたい把握しているので、
無駄な買い物や明らかな失敗などもあまりしなかった。
今までで一番高価な衝動買いは「着物」だったけれど、
あの時はきっと精神が薄弱していたのだと思う。
それが、ナカラに来てからは洋服をほぼ買っていない。
まず、数件ある服屋のウィンドウに飾られている洋服のうち
私の好みに合うものが少ないので、わざわざ店に入ろうとしないのと、
日本で買うよりもはるかに高いからだ。
実際にナカラより州都のナンプラの方が服飾品や日用品が安く、
首都のマプトにおいては、けた違いにあらゆるものの
バリエーションが多く、さらに安く買い物ができる。
そこから車で2時間ぐらいで南アフリカに入ることができるのだが、
そこでは同じものが3分の1程度の価格で買えるらしい。
嗚呼、残念極まりない。
それもこれも他の国からの輸入に頼っているのと、競争相手が
いないため、ナカラではその価格設定でも通用するのであろう。
だがそんなナカラにも、今年の年末には様々な衣服にかかる装置
(紡績、機織り、縫製)を備えた複合施設が設置されるらしい。
しかも「日本の多国籍企業」と、その新聞記事には書いてあるではないか!
NITURAという聞きなれない社名だが、私が存じ上げないだけであろう。
記事によると、NITURAは自社産業の原材料である綿の確保のため
ナンプラ州マレマ郡に綿栽培用地として4,000ヘクタールを占有、
ナカラ・ポルトにその複合施設建設用地をすでに確保済みであるという。
その施設は紡績から布地の生産、さらに多様な衣服等の
縫製までが可能なインフラであるらしい。
続けて、その製品の品質水準は欧米市場でも競争力を有する
見込みであると書かれていた。
ナカラで生産された様々な製品のほとんどは、そのままナカラ港から
輸出されるのであろうが、そのおこぼれ(B級品など)が
地元のマーケットに並ぶ日が来るやもしれん!と、
この記事を読みながら鼻息が荒くなったのである。
関連して雇用も創出されるし、未使用農業用地も活用できる
(人様の土地ですが)ので、こういう流れはいいかもしれませんね。
ついでにナカラに中華料理屋もオープンしてもらえないかしら。
(ナンプラには2軒あるのに)

税関職員である隣人宅に停車していたBMVのバイク
国民の半数以上が必要最低限のカロリーも摂取できない状態にある一方、
新車で200万円弱のバイクを購入できる人もいるというこの国の現実