モザンビークに行く前は、たまの出張で行くフィリピンで
マンゴーをたらふく食べるのが楽しみのひとつだった。

日本ではあまり手が出ないので。

いま、モザンビークでは一番身近な果物がマンゴーであり、
安い(こぶしよりひと回り大きいものが115円ぐらい)し、
人からもよくいただく(前にいただいたものを平らげる前に
次のをいただいてしまう…)ので、あんなに焦がれていたマンゴーが、
もはや私にとってはその輝きを少々失いつつある。

前職でお世話になっていたスタッフに
「マンゴー食べてる?」
と、わくわくされながら質問をされ、
「はい、もう飽きました」
と、答えた瞬間に私に向けられた白い眼は忘れないだろう。

さみしいかな、人は変わるものなんです。

毎日体の芯まで冷える日本の冬も、それはそれで風情があり、
どこに行っても綺麗で品揃えの多い各店舗には嬉々とするけれども、
そろそろ灼熱の太陽と、あんまい濃厚なマンゴーと、
剥いたそばからそれらに集る大小のハエたちが懐かしくもなってきた。