ここナカラでは、電気はプリペイド式。

自宅に設置されているメーターを自分で確認し、
なくなるころを見計らって買いに行く。

EDM
Eletricidade
de
Moçambiqueの略で公社な気がする)の
ナカラ支店はいつ行っても長蛇の列。
なぜか
支店は10名ほどが充分に働ける広さで、
デスクなども揃っていて、カウンターも
4つあるのに、
いつも職員が
1人しかいない。

そんなに人手不足なら職員雇用すればいいのに、
失業率
50%超えてるんだから。と、一人でブツブツ思いながら
その長蛇の列に並ぶこと
10分、20分、30分と時間は過ぎてゆく。

その間にも人が割り込む、割り込む。
だから列もあまり進まない。なんという悪循環。

しかも割り込む人たちはみんな身なりのきちんとした人ばかり。
店内には警備員が順番に
10名ずつしか入れず、
その
10名が終わると次の10名が入れられるのだけれど、
警備員が制止するもむなしく、するりと、または
ごちゃごちゃと言い訳をしながら、長蛇の列には並ばずに
我が物顔で割り込む小金持ち。貧乏人はおとなしく並ぶ。

きちんと列に並ぶのは日本ぐらいしかないのかもしれないが、
大人がそうなので、子どもが真似をする。

制服を着た中学生(制服をお洒落に着崩していたので、
小金持ちの息子とみた)も、貧乏人を横目に上から目線
(そう見える)で割り込む。
その姿を見て、より小さい子どもも真似をする。

長蛇の列は建物の壁沿いに続いているのだけれど、
私の前に割り込もうとする
10歳ぐらいの子どもがいた。

直前までどうしようか悩んだ
(ここで強く出て、後で刺されても嫌だしとか、
殴られたら勝てないよな、とかなんとか)けれど、
警備員も制止して後ろに並べと言っているわけだからと
腹を決め、その子どもの腕をつかんだ。

「後ろ並びなさい」

という顔をしてみた。
(ポルトガル語でそれが言えなかったので)

目をうるうるさせて私を見上げる割り込み少年。

「そんな顔してもダメなものはダメなの!」と思い、
列が少し進んだときにその子の腕を振り払いグイッと前に出た。

次は入口に群がる小金持ち集団をどうかわすかだ。
前の人との隙間を寸分開けずにピタッとはりつき、
警備員がドアを開けた瞬間にダッシュで
GO

割り込みの言い訳をごちゃごちゃ言っている
小金持ちを横目に小走りで順番待ちのイス
GET

満員電車での通学通勤歴
10年のうちに身に付いた
スキルが活きた瞬間だった。