居候しているマンションにはイタリア製の洗濯機がある。
家主曰く「日本のドラム式の横回転よりもイタリア製の
縦回転の方が汚れが落ちる気がする」という。
ただ、この縦回転のせいなのか、そういう作りなのか、
洗濯を始めてから終わるまでに2時間はかかるうえ、
脱水の際には尋常ではない音とともに洗濯機がダンスを始める。
しかもハードロックのような縦ノリで、ガッタンガッタンと
飛び跳ねるのである。ゆえに、隣に備え付けてある
コンクリート製の手洗い用洗濯場の足場を、
このイタリア製の洗濯機は削り続けているのである。
そこで家主は、
「緩衝剤に水のペットボトルを置いているんだけど」という。
が、先日は定位置から電源コードギリギリのところまで
動いて終了しており、排水ホースが抜けていたので、
ベランダは水浸しであった。
これに対する家主の対応策は、
「洗濯機の周りに雑巾を敷く」というものだ。
このときはこれでどうにか間に合っていたのだが、
今日・・・ついに廊下まで水が流れ込んでいた!!!
あまりにも尋常ではない音を発し、動き回るこの洗濯機を
動画で撮影してやろうと、リビングからiPhone片手に
てけてけと洗濯機のあるキッチンの奥の洗濯場まで
行こうと廊下に出た瞬間、「つるッ(え?)」
なななんと、キッチンは水浸し!
廊下にまで水が流れ込んできているではないかぁーーー!!
何事?と思う間もなく、滑りながらも洗濯機までたどり着くも
洗濯機は絶好調と言わんばかりにノリノリだ。
「とにかく、水をどうにかしなきゃ!」と思い、モップで
水をかき出そうとしたが、水はモップの左右に流れるばかり。
スリッパでは滑るので、その場で脱ぎ捨て、腕まくりと
ズボンもたくし上げ、ある限りの雑巾で水を吸わせては
たらいに絞る。という単純だが確実な作業を、
小学校の掃除の時間以来かなり真剣に行った。
が、水がいっこうになくならない。
「なぜ?」と、しばし水の流れを観察してみた。
「水が流れ続けている!?」
もう一度、洗濯機まで行くと、まだまだ絶好調の様子の
イタリア野郎。
「ハッ!給水ホースから水が噴き出しているではないか!!」
咄嗟にホースの穴を手でふさいでみたが、
それももちろん無駄な抵抗。
「そうくるなら、これでもくらえ!」
と、残りの洗濯は手でやろうと決心し、決死の電源ボタンOFF!
ガタンガタンガッタンガタ・・・ン・・・やっと止まった。
「まずは水だ」と思い、またせっせと雑巾に水を吸わせては
たらいに絞るという作業を繰り返し、なんとか水はなくなった。
一息つく間もなく、イタリア野郎をこじ開けた。
どうやら洗濯はほぼ脱水まで終わっていたようで、
あとは干すだけでよかった。

ちなみに壁にあけた穴に突っ込まれているのが、排水ホース。
12階なのに、どういう排水の仕組みなのかは謎である。
嗚呼、主婦って大変ですね。