77歳女性

数年前までとてもお元気で

おしゃれな・・・

欠損にはインプラントをし

全顎にわたり治療

機能と審美を取り戻し・・・


3年前ご主人は他界

15年の間

一進一退を繰り返した

ご主人の闘病に付き合ってきた


厳格な男性だったそうで・・・

職業は教師

校長職までした

男性の意見を聞かない女は家にいる資格なし!

といつも言っていたと・・・

(治療中はこんなこと一切言わなかった)


ご長男は知的障害児

といってももはや50歳

グループホームにいる


ご主人が亡くなってから

肉体も精神的にも

すっかり弱ってしまい

足元はフラフラ

転んで右肩を打って

右手が思うように動かない

不自由な右手で一人暮らし

週3回デーサービス

嫌でたまらないと言う

スタッフが赤ちゃんのように扱うという

(高齢者からこのような愚痴をよく聞く)

でも行くところがない

つらいが我慢すると

とても時間が長いと


月に1回の息子さんの外出の際

自宅で一緒に食事をする

不自由な手で食事を用意する

あの子に忘れられたくないから・・・と


歯ブラシもうまくできない

ここからハガキがくるとホッとするという

きれいにできてなくてごめんなさい

ごめんなさい

と何回も・・・

メインテナンスにも

ひとりでは来れない

でもヘルパーさんとは来ない

娘さんに頼むか

タクシーを駆使してくる

我々に心配かけたくないからと

でも本当は

自分はまだまだしっかりしているのよって

見てほしいのでは・・・


プラークコントロールなんて

レベルではない

そんな口腔内を清掃しながら

涙があふれてくる