ほんの数ヶ月前まで、大手IT企業で社員として働いていました。

好きなものを買って、年に一回は好きなところへ旅行へいける。
上場企業の社員として、安定を絵に描いたような日々でした。

だけど、ずっと息苦しかった。例えるなら、水中に閉じ込められているような毎日。
頑張っても、もがいても、水面は遠くなるばかり。
辞めるまでの最後の一年は、たまの休日でどうにか息継ぎをしている状態でした。

仕事内容や人間関係。プレッシャーに多忙を極める業務・・・
モヤモヤの原因をあげればキリがなかった。
だけど、根本的な原因が何かは、わからなくなっていました。

でも今思い返すと、自分が望む生き方と現実の生活が、どんどんかけ離れていってしまっていたことに気がつき始めていたのだと思います。
だから、今の生活が続いていくことが苦しくなってしまった。

そして、昨年の冬。
毎年提出している、来年の目標を書くシートが配布されたときに、パチンと何かが音をたててはじけました。

もう、頑張ってきた。
毎日、重い気持ちを引きずって通勤するのを終わりにしよう。
自分に嘘をつくのも、もうやめよう。
次は、自分の目標に向けて頑張りたい。


自分の目標。
それは、ライターとして生きていくことでした。

同僚には黙っていましたが、休日を利用してライターの養成学校に通ってたんです。
いつか、いつか夢を叶えたいと思ったまま、時間だけが過ぎていた。
その「いつか」が、今だと。そう思いました。

フリーとして生きていけるのか、なんの保証もなかった。
だけど、今しかない。その直感だけを頼りに会社へ辞表を出しました。

ところが、私生活でも大きな変化があり、想像以上に前途多難な船出となったのです・・・。


それについては、エピローグ ②で。