生存者ゼロ(宝島社) | 経営コンサルタントの読書備忘録

生存者ゼロ(宝島社)

生存者ゼロ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)/宝島社
¥810
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ここ2ヶ月ほど、過去にないくらいに働いた。

昨日から久々に休みをとったので、昨日書店で購入して昨日、本日一気に読んだ本を数冊まとめてアップする。


最初のこの小説は、エボラ出血熱によって注目を集めているのかもしれない。

いわゆる、アウトブレイクについての小説。


ただし、普通のアウトブレイクではないところが面白いのだが、それは読んでのお楽しみ。

この小説で町が簡単に崩壊する様子を読んでいると、普段あって当然と思っているもの、普段永遠に続くと思っているものが、じつは、そうではない。

あらゆるものは、偶然にいまの時代にそこにあり、そして、とても刹那的に偶然に今の時代だけにあるのだろうなと、我に返らせてくれる。

この「当たり前、そして、永遠と誤解してしまうこと」を経営コンサルタント視点で考えてみたい。

クライアント企業の経営戦略の策定を支援していると、将来の事業環境のはなし、将来の自社のはなしをしているのに、いまいまの事業環境と自社を想定して戦略を立てようとする姿を見かける。

これは、本当にありがち。

いまいまの事業環境や自社を前提とした経営戦略に意味はない。

事業環境や自らなんて、いかようにでも変わる。

1980年代のソニー製品はひとつの希望だった。

1990年代のソニー製品はひとつのステータスだった

2000年代のソニー製品はひとつの寂しさだった。

そして、現代のソニー製品は意識や関心のかなたにある。

事業環境は変わるし、自らも変えられる。

それが経営の面白いところであり、大変なところ。

だからこそ、いまいまに囚われずに将来を考えることが大事。

そして、だからこそ、その不安定ないまいまの刹那に感謝することも大事。


環境や人工物や人類のもろさと、はかなさと、美しさと、未来を考えさせられた。