現代語訳 学問のすすめ(ちくま新書) | 経営コンサルタントの読書備忘録

現代語訳 学問のすすめ(ちくま新書)

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)/筑摩書房
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福沢諭吉の学問のすすめの現代語訳。とても読みやすい。


学問のすすめは、明治時代に書かれたとは思えないほど、現代にも通じることが書かれていると思う。

なので、この本は今日久々に読み直したが、これまでに4、5回は読み直している気がする。


この本はいろいろと面白い見出しが多い。

その中に、この現代語訳の小見出しとして「ひどい政府は愚かな民がつくる」というものがある。

そのようにならないためにも、学問が必要で、学問が民を賢くし、そのような民の上にまともな政府ができると説いている。

福沢諭吉はそこまでは説いてはいないが、この命題を真とすれば、ひどい政府があると思ったら自分たちの学識の低さを疑った方がよいとも捉えることができるであろう。


これを経営コンサルタントの視点で考えると、経営者と中堅・若手社員の嘆きの関係に通じる気がする。

経営陣が「うちの若手はなかなかですよ」と誇り、中堅・若手社員が「うちの経営陣はやるときはやりますよ」という会社がある。

一方で、経営陣が「最近のうちの若手はひどい・・・」と嘆き、中堅・若手社員が「うちの経営陣はなにも決められない・・・」と嘆く会社がある。

これって、福沢諭吉の説く「ひどい政府は愚かな民がつくる」ならぬ、「ひどい経営陣はひどい社員がつくる」に近いような気がするな。

この「ひどい」の相互作用は「自責」による学習でしか克服できない気がする。

経営陣は自社の中堅・若手社員がダメだと思ったら、自分の至らなさを考えて学習した方がよい。

中堅・若手社員は自社の経営陣がダメだと思ったら、自分の至らなさを考えて学習した方がよい。


経営陣と中堅・若手社員が「他責」をしている限り、組織はダメになる一方だし、互いに「自責」になると組織はよくなる一方だと思うよ、ほんと。