七つの会議(日本経済新聞出版社)
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先に書評した下町ロケットの著者で昨年大きくヒットした池井戸潤さんの企業小説。
企業の不祥事の原因と結果と連鎖を会議というシーンを描写することで表現している。
特に原因と結果の連鎖が、当事者たちが意図したものと、意図せざるものがあり、その意図せざるものがいろいろと起こしているというのが面白い。
さて、経営コンサルタント視点で考えると、この「意図せざる結果」というのはいろいろと考えさせられる。
古くは、社会学などでも「意図せざる結果」というのは古くから議論されている。
個人的には、世の中で、「優れた戦略」と評されているもののほとんどは「意図せざる結果」だと思っている。
そこまで、企業は戦略を立てて、そのシナリオ通りに実行して結果を出していない。
このために、経営コンサルタントが呼ばれて戦略を立てて、意図的に成功と呼ばれる結果にたどり着くための計画を立てる。
この意図せざる結果で成功を続けると企業はどうなるか?
簡単に言えば、経営陣が勘違いをする。いや、経営陣だけではなく従業員も勘違いする。
結果として、おごりが生じて、環境変化に対応できなくなり、環境変化が起きた時に対応が遅れ、一転して転落の道を歩むことは多々ある。
意図せざる結果は、確かにその場は結果オーライだが、それは次の油断につながるため、中長期的には組織を壊すリスクがあることを理解しておく必要がある。