会社を変える会議の力(講談社) | 経営コンサルタントの読書備忘録

会社を変える会議の力(講談社)

経営コンサルティングファームのATカーニーのマネージャーの会議についての本。

競合ファームのコンサルタントの本を褒めるのもなんだけど、これはおススメ。今年上半期一番のおススメになる予感。


会議は得てして悪者になりがちで、会議ばかりという愚痴ばかりだが、会議があるから皆で集まって問題解決ができるんだという主張。

一人のリーダーの決断より会議での決断の方がいいのに、なんでリーダーを待望するばかりで、会議をまともな問題解決の装置にしないんだという強いスタンスが張られている。

そして、会議を「組織における問題解決の装置」と定義し、類似する打ち合わせの連絡会、報告会、検討会と区別した上で、会議をまともにしていくための方法論が議論されている。


経営コンサルティングの観点からすると、これね、本当にそうだと思う。完璧に言い得ている。

会議がダメなんじゃなくて、会議の仕方がダメなんだよね、企業は。あと官公庁も。というかあらゆる組織は。

ATカーニーのマネージャーなので、相当の経験から得られたノウハウを凝縮しているのでリアル。

それでいて、会議は課題先進国日本ではますます必要になるという主張や、サイモンのノーベル賞の限定合理性のはなしとの絡みなどは、とても視点が高い。

このミクロとマクロのギャップもいい。


日本の会社から経営コンサルティングファームに移って最初にびっくりすることの一つは、経営コンサルティングファームの会議はとても生産的だということだと思う。

あと、意外と知られていないが、経営コンサルタントがクライアントの変革をする際に、うまく経営陣の会議での意思決定をサポートして変革する。


会議って、英語と同じくらいにグローバルで必要なスキルなのに、はっきり言って、まったく日本の企業はうまくない、というか会議として成立していない。


会議を笑うやつは会議に泣くよ。


この本は新入社員から経営者まで、あらゆる働く人におススメできる。

同じ外資系経営コンサルティングファームの経営コンサルタントとして、超絶に共感する。

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