ブレイズメス1990
この夏、私がはまっている海堂尊氏の最新作の単行本。
これも面白い本でした。
プロフェッショナルの働く動機は何か?
これが、この本の一つの論点かと思います。
途中、
「お前は何のために、そしてどういう気持ちで毎日医者の仕事をしている?」
と主人公の世良が問われるシーンがある。
この小説では、「医療があるから患者があるのか、患者があるから医療があるのか」や「金がなくては医療は成り立たない」など、プロフェッショナルである医者が「患者第一」の合言葉のために、思考停止してしまっている論点を敢えて投げかけている。
「患者第一」とは、プロフェッショナルではクライアントファーストという言葉でよく言われる。
クライアントファーストを理念的に追求していくと、最後はボランティアになる。
報酬をもらうのは、クライアントの利益には反するからだ。
だが、それではプロフェッショナルはいなくなる。
プロフェショナルとお金、難しい論点だが、海堂氏の主張のとおり、難しいから思考停止するのではなく、常に考えておき、自分なりの判断軸を持てるようになることが必要なのだと思う。
良い本です。
- ブレイズメス1990/海堂 尊
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