絶対こうなる日本経済 | 経営コンサルタントの読書備忘録

絶対こうなる日本経済


田原総一郎氏がファシリテーションしながら行われた、榊原氏と竹中氏の対談集。


私はこの二人の経済学者が好きです。

理由は二つです。


一つ目は、言葉がシンプルなこと。

意見を「言う」ことではなく、意見を「伝える」ことに重きを置いている珍しい学者だと思う。

コンサルタントの見地からは、クライアントを変えること、そのために相手に理解してもらうことが常に必要。

そうなると、「言う」なんていうのはどうでもよく、相手に理解してもらうことを目的として「伝える」ことが大事。

この二人は、言葉の相手への到達保証を心掛けている。

プロフェッショナルだと思う。


二つ目は、思い描くあるべき姿に対して、各論が首尾一貫していること。

二人は、各論ではとにかく意見が対立する。子供手当などでは、榊原氏は賛成、竹中氏は反対。

ただ、これは、二人が描く日本のあるべき姿が異なるからであり、二人はそれを理解しているため、相互リスペクトが発生している。

このような相互理解のもとでは、各論の議論ではなく、根本の「あるべき姿」の議論にたどり着きやすい。

しかし、このように、あるべき姿を持ち得ず、そして相互理解がない場合(一般人の場合)、各論での意見の対立を永遠とやって、感情的にコンフリクトしてしまう。

これでは、本質的な議論にならない。

こう考えると、今の日本の国民やメディアのダメなところは、自らの日本の「あるべき姿」を持ててないことになるのであろう。


読みやすい良書です。


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