れいちぇるありがとー。みぞのなんですけど。
本年もレイチェルの世話係としての職務を全うしていきたいと思います。
特に書くことがなかったので、この間大学の中坊レベルの情報の授業で『私のおすすめ』という題で作ることになったページをそのまま貼ります。



『“匂わせ”のお作法』


“匂わせ”とは――――

『明言せずにそれとなく気づいてもらえるような方法で仄めかすこと、匂わせること、
とりわけSNSなどにおいて恋人がいる事実を直接的には示さないが間接的に自慢するような行為のこと。』
(「実用日本語表現辞典」より)

田中です。平成も最後の年、世はSNS戦国時代といった所だが、皆様いかがお過ごしのことだろうか。いいねの数が友達の数といわんばかりの様相を呈しているSNS文化はいま、古来より、奥ゆかしさが美徳とされてきた日本らしい発展を遂げつつある――それを端的に示す文化がこちら、ご存じ、“匂わせ”なのである。
世の人々は、“匂わせ”る女はウザい、といってはばからない。
しかしながらこの“匂わせ”た写真、よく見ると意外と奥が深く、細やかな技術が要求される代物なのである。決してウソをつくことなく、いかに さりげなく、おしゃれに、伝えたい情報を盛り込むか。高度な情報戦である。これからのSNS時代を生き抜く現代人にとってもリスペクトすべき、修得する価値ある戦略だといえないこともない。
おすすめといっては何だが、いい機会であることだし、現代日本に生きるいっぱしの女子大生として、平成ニッポンの若者文化を考察してみようと思う。
本稿では、いかにして“匂わせ”た写真が生み出されるのかという点に着目し、実際の例とともに、ポイントを押さえつつ解説していきたい。

◆1.お揃いをアピールせよ

まずはこちらの写真をご覧頂きたい。

イメージ 1

よく晴れた日、大きな神社を背景にして、大吉のおみくじを掲げる二人の手。紙面には大阪天満宮の文字、縁日の屋台なども見え、正月松の内のにぎわいの中、大阪旅行でもしているのであろうか、いかにも福々しく、絵になる鮮やかな写真である。
楽しげな雰囲気の伝わってくる一枚なのであるがこの写真、実際には田中が家族ぐるみで天満宮に参詣した折、実の父と一緒におみくじを引いて撮らせた一枚である(おみくじ代の百円をケチって父に払わせたことを告白しておく)。
テイクアウトしたコーヒーのボトルしかり、映画のチケットしかり、訪れた場所と、それを端的にあらわすアイテムを主役としつつ、自分のぶんを単体で撮るのではなく、それらを敢えて二人分お揃いで画面に収めることによって、二人で行ったんですよという部分を確実に伝えることのできる王道の構図である。
この写真ではおみくじを持つ二人をモチーフにしているが、夜、レストランの窓などを背景にして、同じ構図でワイングラスでも傾ければ、王道も王道の匂わせ写真の爆誕である。

◆2.二つという数にこだわれ


お次はこちらである。

イメージ 2

実際には田中が一人でいっぺんに二個食べた●ン・デ・リングの食われる前の姿を激写した画なのだが、何の前情報もない清らかな心でこの写真を見た際、彼氏とふたりでミ●ドデート♪♪と捉えられる可能性を秘めた一枚なのである(一般的に女子大生がカロリーの鬼高そうなドーナツ、それも同じ種類のものを一人で何個も買いに来るとはあまり考えられないため)。なお、女友達とふたりで来た可能性も考えられるのではないか、 という指摘に対しては、一般的な女子大生であれば、その場合おそらくドーナツの写真と一緒に自撮りを添える可能性が非常に高いため、女の顔が添えられていない時点で男と来たと考えるのが現代では妥当な流れといえよう。

◆3.体の一部を写しこむべし

我ながらよくこんな写真が撮れたものである。

イメージ 3

賢明なる読者の皆様はもうお気づきのことかと拝察するが、こちらの薬指に光る指輪は何を隠そう、田中の父母の結婚指輪(20年物)である。
ほの暗いバー、金色の光の落ちるカウンターで、雫のついたグラスが主役と見せかけて端に映り込む角ばった手、のみならず、そして輝く薬指ッ! …落ち着いた大人の社交場を舞台にして、すわ今夜のお相手は既婚者か、などと少々アブない雰囲気を醸し出すことに成功している例であるといえよう (自画自賛ここに極まれりといった体であるが、悲しいかな、こんなことは何の自慢にもならない)。
匂わせの基本は、明言をしないこと。顔がわかるような写真はご法度だが、体の一部を写すことで相手の人間の痕跡をアピールしつつ、見る者に想像の余地を残す。
匂わせの玄人ともなると、この体の一部というのに相手のカバンや上着、果ては足跡や影といった高等手段を使えるようになる。そのような高度な例をご覧になりたい場合は、In●tagramのアプリをただちにインストールすることを強くお勧めする。

◆総括

いかがだっただろうか。現代の情報社会の女たちの高度なせめぎあいと高い技術の神髄を垣間見ることができたのではないかと思う。この機会が読者の皆様の自己表現の研鑽において少しでも有益なものになれば幸いである。
とはいえ、独身の方々におかれましては、匂わせた写真の研究に腐心するより先に、一刻も早くリアル配偶者を作る方を頑張っていただきたい。


すみませんでした。
次は榊原お願いします。新入部員を呼び寄せる担当大臣、がんばって。