神戸旅行2日目の記録を記しておこう。

この日も風は冷たいが冬晴れの、絶好の街歩き日和だった。
午前7時半頃起床。
1時間後にチェックアウトし荷物を預けるとモーニングを食べに向かう。
ホテルの近くにある六番館という喫茶店。
ビルの地下にあるカウンターだけの小さなお店。
落ち着いた雰囲気と清潔感のある店内では、ご年配のママさんひとり立ち働いておられた。
モーニングセット(たまごサンド)を頂いた。
コーヒーもサンドイッチも美味しかったなあ.....
ホテルの朝食よりも昔ながらの喫茶店に惹かれる。

デパートが開くまで元町までぶらぶら歩く。
そして時間になると大丸へ行き地下にてお土産などを購入した。
鳥取では買えない洋菓子や和菓子。それらが大半を占めているデパ地下。
一年のご褒美とか何とか理由をつけて、ついつい財布の紐も緩んでしまった。
(糖尿には気をつけねばならない.....)

そうこうしているうちにランチの時間に近づき、予約をしていた中華のお店(明賢荘)へと向かった。
お店ではランチコースを頂いた。
普段はまったく食べることのない広東料理。期待に胸が膨らんでいた.....
前菜4種盛り合わせ。
どれも美味しかったが、柔らかいイカというのは久しぶりに食べた気がした。
フカヒレスープ。
フカヒレなんてこれまで口にしたのは数えるほどではなかっただろうか。
美味しいも何も口に出来るだけで有難いというものだろう。
ホタテ貝柱の香港風醤油。
これは今まで食べたことのない味(良い意味で)がした。
香港風と聞いても行ったことないのでよくわからないが、おかわりしたくなったことは確かだ。
海鮮炒め。
海鮮といえば海鮮丼。炒めるとそれとは真逆の美味しさがあるのだと知る。
蟹味噌シューマイ。
出来立てを食べるのは久しぶりだった(なかなか食べられない)。
シューマイを見ると餃子が霞む。どちらも同時に食べてみたいものだ。
黒酢酢豚。
これは今まで食べてきた酢豚とは別物だった。
月並みだがすごく美味しかった。
黒酢のパワーを思い知る。
焼き飯。
焼き飯というのはこんなに美味しいものだったか.....
出来ることならひとりで全部平らげたいという欲望に駆られた。
デザートの杏仁豆腐。
中華のデザートといえばこれだろう。
(他のデザートというのが思い浮かばない)
納得の締めくくりだった。

山側へ行くか海側へ行くか。
どちらへも特に目的はなかったが、お天気も良いので海側へ行ってみることにした。
地下鉄に乗ってハーバーランドまで。
随分昔に一度訪れたことがあるが、当時とは何となく雰囲気が変わっていたように感じた。
たくさんの人で賑やかだったが、昔の方がもっと活気が(勢いとでも言おうか)あったように思う。
どこがどう変わったとか上手く説明できないけれども。(昔は外国人の姿はほとんど見かけなかったのは確かだ)
自分が年を取って感覚なり感性なりが鈍くなってきたということかもしれない。
(それはあながち悪いことではないだろう.....)
.......それはともかく、せっかくなのでポートタワーへ行ってみることにした。
初めてのポートタワーへ。
向かう途中に停泊中の船を見かけた。
これはクルーズ船か何かだろうか。
(船といえばイカ釣り漁船くらいしか普段は見ることがない)
いつかクルーズ船にも乗ってみたいものだ。
ポートタワーの近くで猿回し芸をやっていた。
昔よくテレビで見ていたあの猿回し(次郎君だったか)なのかと、珍しくて暫く立ち止まって見ていた。
猿の名前は忘れてしまったが確か女の子だったと思う。
障害物を飛び越えるたびにドヤ顔をして見せる姿が面白かった。
しっかりと芸を覚えるくらいだから、きっと頭がいいのだろうな。
何かここだけほのぼのとした年の瀬ムードが漂っていたように感じた。

ポートタワー展望台からの眺め。
海側へ来て良かったなと思った。
特別海が好きなわけじゃないけれど、穏やかで煌めく冬の海を眺めるだけでも気持ちが晴れるのだ。

ハーバーランドを適当にぶらぶらした後は、歩いて元町方面へ。
歩き疲れを癒すため、商店街にある本高砂屋へ入る。
喫茶コーナーが空いていたので、コーヒーとおはぎでようやくひと休み。
ここではもちろん焼きたての金鍔を購入した(欲張って6個も....)。
夏もここで休憩をしたが、老舗の和菓子屋さんならではの年季の入った雰囲気がとても良い。
何というか、安心感を覚えるとでも言おうか。
これも昭和生まれの証だろうか.......(ス◯◯や何とか珈琲とか未だに苦手だ)

預けた荷物を受け取るためにホテルへ行く前に、お土産を購入するため阪急へ。
地下はかなり混雑していてお目当てのお店を見つけるのに手間取った(方向音痴はこれだから困る....)。
それでもどうにか辿り着き(トゥーストゥース)、暫く列に並び無事に購入出来たのだった。

ホテルへ行く前に、地下鉄の駅のコインロッカーに預けていた荷物を取り出した。
くれぐれも、特急に乗ってから青ざめることのないように.....。
今時のコインロッカーは現金を使わないのが主流なのだろうか。
預ける時に、つい小銭があるかどうか財布の中を確認する自分に笑いが込み上げる始末だった。
(これは昭和生まれの証というより、ただわたしが時代遅れなだけだろう......)


昨年は2度神戸を訪れ、まさに神戸イヤーとも言える(大袈裟だが)年だった。
大阪へ行きたいから神戸はまた今度、などと先延ばしにしていた自分が恥ずかしい。
大阪より(比べるのは意味がないが)移動も楽で、同じくらい食べるものが美味しい。
そして何より居心地がとても良かった。
大阪が天国のような所なら神戸また天国のような所だろう(わたしとって)。
古いものと新しいものが混在するのが神戸の街の魅力だろうか。
ハイカラでありながらも、ちょっとした野暮ったさ(言い方が悪いが)が垣間見えるというようなところも。
しかしそんな親しみやすさも(かつてはそれを感じなかったが)また神戸の街の魅力ではなかろうか。
(おしゃれでハイカラなだけではつまらないだろう)
再開発によって街はこれから大きな変貌を遂げていくのだと思う。
それが時代の流れであっても、わたしにとっていつでも行けるいちばん近い天国であり続けてほしいと願うばかりなのだ。
............


これを書いている途中に地震があった。
幸い揺れはおさまり何事もなかった。
しかしいつ何が起こり、普通の暮らしが奪われてしまうかわからないものだなと思った。
(残された人生出来るだけ楽しく過ごしたいものだ.....)