統計では、人口に対して、そこからランダムなサンプルを取る事で、人口に起こっている事を全人口のデータを取らずして、解明しようとします。
そのサンプル数は通常、『N』でしめされます。
Nが増えれば増える程、データの信憑性も上がりますが、些細な事で大きな違いを見せる結果になる事もあります。
医薬品や新しい医療行為のクリニカル・リサーチも同じように何万人規模で行われます。
その結果がジャーナル等に発表され、医療現場での指針となります。
例えば、70%の被験者に新薬が効果があったとしましょう。
医師からすれば該当する患者には7割の確率で症状改善が望めると伝えることができます。
でも、患者からすれば、その7割に自分が入れば、「効果があった」で、3割に入れば「なかった」になります。個人からすれば、結果は1(100%)か0(0%)なのです。
だからこの統計の数値が個人でみると余り意味のないものがお判りでしょう。
これをスポーツ選手に例えると、自分の能力を上げるために皆さんお勧めのトレーニング方法を試すのと似ているのです。
当たり前ですが、オリンピックに出場するような選手のコーチはみんなのデータは参考位にしかしていないでしょう。
人ひとりひとり筋肉の付き方動かし方が違うので、その人にあった方法でなければ一流選手は育たないでしょう。7割の選手に効く方法なんて無意味なのです、その選手に合わなければ。
優秀なコーチならその選手のデータのみを取るでしょう。どんなトレーニングをすれば何が伸びるのか、持久性があがるのが、それとも大差無いのか。
他の選手のデータより、本人が試したデータが一番大切になるのです。
これが、N=1です。
これを治癒やヒーリングに戻してみると、自分(N=1)に試した色々なデータが一番自分にとって大切になると言う事です。
誰某が良いと言ったとか、著名な先生だから…では無いのです。
N=1。
統計を扱う人には笑われるコンセプトですが、自分を大切にして、高めるには一番重要なデータの取り方と言う事を忘れないでください![]()