パリのヨガのワークショップに、昔はニューヨークに住んでいた女性がいらっしゃいました。
その頃はまだ30代。バンバン、アシュタンガ・ヨガをやっていたそうです。その時は難しいポーズも出来ていたとか。でも、股関節が昔から硬く、ある日、左右に開脚しているところを先生に頑張れと乗られたそうです。左側の股関節に激痛が走りましたが、医者にも、ヨガで治療する事も無く、練習を続けていたそうです。
40代に入ったある日、ノンストップで扱かれるスタイルにもう身体が付いていかず、ヨガを止めたそうです。それから10年ヨガとは疎遠になっていました。
その彼女が50代に入り、パリのアイアンガー協会のメディカル・クラスを受ける頃には身体は全くといって良いほど動かなくなっていました。少しでも歩幅の広いポーズは股関節が非常に痛くなり出来ないというのです。メディカル・クラスは高く、やってくれる先生のコリーンも不在の事が多いのこともあり、今回の母のところに来たのでした。
1回でこれほど、心も身体も壊れてしまっている人を治す事はできません。
彼女は、昔はあんなに頑張って、あんなに出来ていたという思いもあるので、余計ヨガをやるのが辛いと言います。でも、それが治せるのも正しいヨガです。
この話を友人にすると、「そんな人沢山いるわよ。アイアンガーだって、一歩間違えば同じよ。」と言っていました。
ある意味それもその通りで、身体の声を聞かずして、頭から正しいと思ってやることの怖さがここにあると思います。
やっている事よりも、どうやってやっているかの方が大切なのです。
それをしないと、いつか身体の方が、この女性の様に動かなくなってしまいます。