このところの様々な現象を読み解くキーワードは「分断」なのだなとつくづく思う。英国然り中東然り米大統領選然り、ハリーポッター然り(ちょっと古いか)…。

今も昔も「分断」を仕掛けることによって多大な利益を得る者がいる。昨日の仲間を反目させあうことで生まれる負のパワーを利用しマネタイズしてゆく、権力を得てゆく。そうして「分断」された世界によってもたらされた災厄をもっとも被るのが無知にして無垢なる人々なのだろう。

とはいえ「多様性と価値観の違いを認め合い、世界の問題を解決するための新たなフレームワークを創る」というグローバルの理想主義もあまりに現実とかけ離れてしまっているように思う。

まあ、歴史的文脈でいえば、「分断」と「統合」が繰り返され人類は発展してきた訳だが、いまは「分断」の季節なのだろうか…。

いま「分断」と「統合」の間に横たわる溝はあまりに深い。個人も組織も、世代も地域も、そして日本も世界も。