4年ぶりに訪問したフローラ薬局さん。篠原久仁子先生にも久しぶりにお目にかかり、日本の近代医学発祥の地シーボルト鳴滝塾をモデルにした薬草ハーブ園併設薬局にて勉強させていただきました。
篠原先生は先日まで熊本にて被災地の健康管理支援。東日本大震災の教訓からこの時期は緊急期を過ぎて糖尿病など慢性疾患の方の食事といった個別の対応が問われるそうです。嚥下補助などの機能食はやはり足りていなかったそうです。
きょうはコミュニティファーマシーの日。地域の皆さんと今が旬のジャーマンカモミールのフレッシュを摘んだり、認知症患者の方から生活習慣病予備軍まで劇的に食生活がかわる薬膳セミナーを受講。ちなみにカモミールの花言葉は「創意工夫」と「逆境へのエネルギー」だそうです。先生は被災地で心休まるカモミールティを提供して皆さんに喜ばれたそうです。
「かかりつけ薬剤師」制度がスタートし、先月同薬局から篠原先生はじめ5名の薬剤師が認定。県のモデルに指定されています。「かかりつけ薬剤師」はいろいろな制度設計上の問題もはらんでいますが、理念は素晴らしい。
いまドラッグストア企業の調剤も大転換期にきています。「かかりつけ」指定になるかならないかで、基準報酬のベースが8点から95点の落差ができてしまう。
ドラッグストア企業のハードルが高いのは、24時間対応と地域活動の2つ。前者は在宅医療に関わればまさに医師と同じ意識で対応せねばなりません。後者はいわゆる健康フェアでは認定されません。地域の医療機関、大学とたとえば禁煙プログラムを協働しどのような成果を挙げたか。具体的な実績が問われます。この関係づくりは一朝一夕ではできない。
この6年、全国の様々な薬局を取材してきました。限定合理ではありますが、同薬局は我が国最高峰レベルであることは間違いありません。