セブン&アイ鈴木敏文会長が退任という報道がありました。

仕事的には接点はありませんでしたが、大学の大先輩であり、やはり流通第一世代最後のカリスマとしてその言動に学ばせていただきました。

鈴木敏文会長は反チェーンストア論の代表として知られていましたが、私はじつはチェーン理論の核のひとつ、マスマーチャンダイジングをもっとも具現化したのがコンビニであり、鈴木敏文会長であったと思っています。

ではなぜ、チェーン理論否定派として名前が知られるのか。ここに鈴木会長の巧みなブランディングがあるのだと思います。会長というより商社、メディアの取り巻きを含めたブランディング戦略の粋です。小売における「単品管理」と「仮説と検証」は異論もありますが、鈴木メソッドとして確立されました。

いずれにせよ、完全退任であるならば、一時代のおわりを感じずにはいられません。

私もしばし振り返りをしてみたいと思います。