日銀総裁が聞いたら泣いて喜ぶ「値上」。

ガリガリ君のお詫びCMが話題ということでみてみましたが、中央は社長さんなんでしょう、苦渋の顔がなんとも言えません。また歌もなんとも味がある。

25年値上をしなかったそうですが、このCM私は値上謝罪というよりは、値付けのシビアさを再認識させられました。商人にとって値付けは命がけ。

かつてジャスコ創業の礎であった小嶋千鶴子さんは、お弁当箱を買いに遠くからやってきた小さな女の子がお気に入りを見つけたのですが、わずかに足りなかった。ふつうならおまけするのでしょうが、この人はそうはしなかった。しょんぼり帰りかけた少女に、

「価格は変えられないけど、足りない分は私が貸すわ。今度来るときによろしくね」。

最初私はなんて人情味がないんだ…と思ったのですが、浅はかでしたね。

この話は商人は値付けは命がけということ。たった一円の利益でもすべて計算し尽くして、従業員家族の生活の糧にもなる。もしおまけされたらその少女は今後それが当たり前に思うかもしれない。そうしたら結果的に彼女も不幸になる…。

小嶋さんの元で働いた方から聞いた話で、お弁当箱ではないかもしれませんが、大筋はあっているかと。

ガリガリ君のCMをみて、そんなエピソードを思い出しました。