文化の日。恒例の剣道日本一を決める全日本剣道選手権をテレビで観ていました。
現役中大生梅ヶ谷君がベスト4で散り、彼を破った選手は見事なメンを間髪入れず二本決めて初優勝。いつもながら眼福でした。
ただ、あえて言いますが、準決勝の梅ヶ谷君を反則負けに追い込んだやり方はとても五段の剣道とは思えませんでした…。
たぶん鍔迫り合いで膠着し、イライラ感も募ったのでしょう、また生意気な若武者への洗礼なんでしょうが、明らかに打った後に故意に肩を入れ彼を場外に突き飛ばしたように見えました。
瞬間、これは酷いなと違和感を感じたのですが、審判は梅ヶ谷君の二つ目の反則をとりました。会場はすこしざわつきましたが、アナウンサーも打ちにいった自然の結果と言葉を重ね、ベテラン解説者はなにも言いませんでした。
私も場の雰囲気というか、全日本という権威に違和感を封じた自分がありました。
しかし、後日尊敬する先生方のブログを観たら、私がやはり甘かった。あんな剣道は子供に見せてはならぬと。年々全日本のレベルが落ちていると。勝利至上主義、体育会系剣道の悪臭をきちんと指摘されていました。
私も権威への盲従を深く反省。やはりあのとき感じた違和感を大事にしなければならなかったと、恥じ入りました。
その意味では今回の全日本観戦はよい機会をいただきました。