五輪エンブレム問題がくすぶり続けています。
私の関心は盗作か否かではなく、エンブレムにせよ、新国立競技場問題にせよ、じつに「身内の仕事のまわしあい」で成立しているということです。
このあたり、いまのネット社会の発掘力はスゴイ。小保方論文のコピペも簡単に見破りました。
今回も、選考委員会、広告代理店、経産省、多摩美の身内もたれ合いが発覚しました。まあ、関係者がかなり近いところに集まっていたということに過ぎませんが…。
じつは、私も似たような経験があります。以前ブログで書いたかもしれませんが…。
ある官庁の中小企業診断士をかませた地域活性化策のコンペに参加したことがあります。年間予算は実に20億。一応公的なコンペ形式でしたが、ある小さな代理店が声をかけられて、当時私がいた会社と組んで応募したのですが、のちに事情通の人が、完全な出来レースということを教えてくれました。
まあ、我々はコンペをしたという事実をつくるためだけの存在、いわゆる咬ませ犬だったわけです。
毎年、ある代理店が請け負うようになっているんですね。あるいは巧妙なことに交互に請け負う。
私もはじめて、「こういう世界があるんだ。世間知らずだったな」と感じたものです。
まあ、今回のエンブレム選考過程など実情は知るよしもありませんが、
私たちが、知らないところで、公的資金を正々堂々とつかうための仕掛けというものがたくさんある。それを考える人は実に賢いなあと…思います。
既得権、利権ってこういうものなんですよねえ。