昨日のブログと異なる視点で。
公開父娘喧嘩は娘に軍配。これからどう立て直すのか。
たとえば、敵にまわった能力の高い幹部を味方につける。
これは史記「管晏列伝」にある管仲の話。後継争いに敗れたが、敵側にいた友人鮑叔牙に招かれ、死罪の淵から宰相に就き斉の国を隆盛ならしめた。世に言う「管鮑の交」だ。
これは、友情の厚さを示す故事成語として習うことのほうが多いが、実は組織における情理のバランスをみごとに表しているものだ。
能力の高さをもって、罪を許し活用する。まさに情理を尽くした差配だ。しかもこれは主君が賢明で、ある種の理想主義的プラグマティズムをもっていなければできないことだ。
信賞必罰ではない組織論も史記には存在する。
さて、かの家具屋さんに管鮑はあるか。主君にその器量はあるか。
ただ、司馬遷はいう。天下の人びとは管仲の能力よりも鮑叔牙の人を見抜く力を褒めたたえたと。