株高、円安が進んでいます。


公的年金基金(130兆円)を運用しているGRIFが保有国債を日銀に売って、日本株への投資に振り向ける決定をしたことが起因です。


吉田先生のメルマガを読んでおりましたが、


いわゆる官製の操作相場。実体経済の業績向上による相場ではありません。


資産価格(株)が上昇すれば、消費と投資が刺激されることは考えられますが、


はたしてどうなることやら。


12月上旬にせまった消費税10%決定にはなんでもありの政府&日銀ですが、


さすがに有識者会議でも割れてきました。


ただし官製会議は、あえて二項対立の論を双方聞くふりをして、結局は筋書き通りにすすめます。


これは原発はいうまでもなく、小平市でも問題になったいわゆる「住民ヒヤリング」というアリバイづくりです。「国民あるいは住民の意見を聴く」と「反映して実行する」はこの国の政治システムでは、同義ではありません。*このあたりは國分功一郎さんの書籍が詳しいです


消費増税と本来セットだった、国会議員定数削減の話もどこかに飛んでいます。


いい加減目を覚まさないととんでもないことになるでしょうね。


ほんらい政治家は目先の利益ではなく、長期的な国民の利益をはかるもの。


そのためには国民に血を流してもらうこともあるでしょう。でも、それはまず自身が、血を流してからです。


そういうことが言える政治家はひとりもいません。


商人は目先の小さな利益の積み重ねと何代にもわたる長大な視点のふたつが必要です。


いまのご政道のなかで生き抜く術とそのなかでも次なる投資(奇貨)を怠ってはいけない。


消費増税をめぐる駆け引きをみるたびにこの国には本物の政治家と商人がいなくなったのだなあと痛感します。