あまりこのブログでのテーマとしてはふさわしくありませんが、世間がやたら騒がしいので一応自分の意見を言っておきます。

若い頃、司法試験対策で名高い伊藤塾の伊藤真先生の薫陶を受けたことがあり、私の憲法観は彼そのものです。

つまり、「普通の国」より「特別な国」のほうが世界的なブランドだなと思うわけです。

普通の国になりたがる人が多いのですが、わたしはやはり日本は特別、別格の国でありたいですね。

こういうと隣国の侵略に手をこまねいているのかと言われそうですが、かりに攻め込まれた場合には、専守防衛が認められているので一定の防衛策をとれます。

ある日突然、日本のどこかにミサイルが打ち込まれる、ある島が武力占拠される…絶対ないとは言い切れません。どの国にも勇ましいタカ派がいて、やられたらやり返す、「倍返しだ!」という人間はいます。

こうなったら、交戦状態です。交戦のための武力は保持しないはずですが、ある程度は血を流さざるを得ないでしょう。この時点で現行の憲法は有名無実化します。

そもそも私が気に入らないのが、実戦の最高司令官、文官は安全な大本営の一角にいることが多いこと。

かつて、戦艦大和が沖縄特攻を命じられた際、大和の参謀は大本営で机上の空論を立てている参謀に対して、なぜ実戦の先頭に立たないのかと質したそうです。

私も同感で、日本の為政者、官僚で戦いの最前線に自ら立つ、あるいは乃木将軍のごとき身内に覚悟を持ってあたらせる人間がどれほどいるのでしょうか。

かりに、敵に武力上陸を許し、反撃も叶わぬ場合、だれか腹でも切るのでしょうか。国民の生命、財産が脅かされた場合、軍人は命を張らねばなりませんが、領海侵犯、あるいは人が住まない島をとられた場合、どう軍人は対応するのか。政治家はどう責任をとるのか。

他国の船に日本人が乗っていて攻撃を受けた際、自衛隊は日本人保護のために出撃しなければならないそうですが(そもそもそんな想定はない)打ち損じたり、返り討ちにあった場合、だれがどう責任をとるのか。かりに占拠されたならどう再度とりかえすのか…。

まったくあいまいなままに、

こういう覚悟もないおぼっちゃんたちが、アメリカ様のご都合どおりに自衛隊をもてあそぶ…

これらがあまりに見え見えなので、わたしは、現在の為政者と取り巻き官僚についてはまったく信用していません。

したがって、彼らが唱える集団的自衛権とやらもまったく支持していないのです。


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