きのう、消費増税が決定しました。
いろいろ思うことがあります。
「消費増税は社会保障と財政規律是正のため・・」
すこしでもモノが分かっている人は、こんな建前は誰も信じません。
「賃金が上がって、好景サイクルをつくる・・」
賃金上昇よりも先に物価がどんどんあがっています。
恩恵を受けるのは、輸出大手企業の一部の方のみでしょう。
この国の問題の本質は、国民の金融資産1500兆円を担保に、国債(政府借金)を無計画に乱発し、
身動きできないほどの借金をつくってしまったことです。
それなのに、国会議員の数も給与すらも削減せずに、とれるところから絞る。
心ある商人からすれば、信じられない光景でしょう。
しかも消費税転嫁を監視するGメンも600人規模で時限的に採用するそうです。
雇用を生んでいるという見方もできるでしょうが、原資はただでさえ少ない税収です。
こういう感覚が、おそらく膨大な借金をつくるのでしょう。
心ある商人は、価格で抵抗します。だから税抜表示も併記する。取引先に無理強いしない自らのコストダウン努力をもって、本体価格を下げる努力をするでしょう。
サプライチェーンの再構築や店舗オペレーションコストの見直しなど、まだまだやる余地はあります。
消費者は、「節約」で抵抗するでしょう。
しばらくは、駆け込み需要もあり、消費は美徳だ、ぜいたくは素敵だのような「あおり」報道も多くなるでしょう。
もちろん景気の「気」をあげていくのには重要なことかもしれません。
しかし、コモディティをあずかる商人からすれば、冷静に現象を捉え、先の先を見通した商売をしていくしかありません。
本物の商人は、本来景気やときの政策に左右されないところで商売をする人のことです。