明日の明け方、2020年の夏季オリンピックの開催都市が決定します。

ちなみに戦前の1936年、東京はヘルシンキを破り、東洋初のオリンピック開催都市になりました。

日本の代表は講道館柔道創始者嘉納治五郎。

ヘルシンキにはアメリカ、東京にはドイツ、イタリアが支持にまわったそうです。

オリンピックが極めて政治的な性格を持つことを暗示しています。

1936年はちなみに、二二六事件が発生した年です。

プロ野球が誕生し、世間を驚かせた阿部定事件も発生しました。

大島渚は、阿部定事件を題材に「愛のコリーダ」をつくりました。

全編、ほぼセックスシーンという映画ですが、ただひとつだけ、吉蔵が、定との逢瀬のために待合にむかう際、軍隊とすれ違うシーンがあります。

あるフランスの大学教授は、そのワンシーンをもって、「断じてポルノにあらず、最高の反戦映画である」と評しました。

1936年という運命的な歴史の交差を見事に表したシーンです。

さて、開催都市に決まれば、良くも悪くも「昂揚」効果もあるでしょう。

アベノミクスは「気分」「期待」先導の要素があります。オリンピックは最高のスパイスでしょう。

決まれば、安倍首相は「持ってる」人として評価されるでしょう。

逆は、悲惨な状況を呼びそうです。

ひとつ、よいのは、

オリンピック対策とも言える一夜漬けの汚染水対策案ですが、

東京都が積み上げてきたオリンピック資金4000億円を半分でも汚染対策と復興支援にまわして欲しいものです。

ただオリンピックは未来投資の意味もあります。

ダメだったときは、半分くらいはたとえば、風疹抗体検査の原資やワクチンの補助金にまわしてはどうでしょうか。

まあ、子ども手当てをバラマキとしか評価しない輩が蔓延る時代には、無理でしょうね。




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