ドラッグストアでも小型家電はだいぶ認知されてきました。ただカテゴリーとして他チャネルと比べた場合、きちんとMD上の差別化ができているかと言えば、まだまだのような気がします。
たまたまテレビでアイリスオーヤマさんが取り上げられていました。
元は収納、園芸用品が主力でしたが、家電に参入し、3年で十倍の急成長だとか。
ペット専用のドライヤーなど消費者目線での商品開発でヒットを飛ばしており、いかにもテレビらしい取り上げ方でした。
では、大手家電メーカーが消費者目線でないかといえば、それはノーでしょう。
いまどきプロは消費者目線という言葉は使いません。
アイリスさんのシェア拡大の方法は次の3つ。
1)プライシング
2)用途機能の絞り込み
3)販売チャネル政策
1)プライシングは3)ともリンクしていますが、やはり大手メーカーよりも割安感を出しています。
割安感を出すためには、2)が不可欠。例えば先ほどのペット専用ドライヤーですが、ターゲットが明確で用途機能もシンプル。
大手メーカーは多用途高機能にこだわります。ここにアイリスさんのニッチ戦略があります。
1)2)はテレビでも言及されるでしょう。
実は最大の差別化要因は3)販売チャネル戦略です。
アイリスさんはもともとホームセンターがホームでしたが、家電参入にあたりメインチャネルをホームセンターにしました。
家電チェーンではこういうターゲットを限定し用途機能を絞った商品は埋没します。大手のように販売員を派遣することも難しい。冷蔵庫やスマホほど説明は不要だからです。
ホームセンターは取引先としてもともとなじみがありますし、来店客も収納や園芸で知っている人が多いので実演しても埋没しません。
ただ最近はドラッグストアでもアイリスさんのたこ焼きからパニーニ焼きまで揃っていたりするのですが、反応はどうなのでしょう。
ある店舗では、浴室のタイル専用ウォッシャーがありました。
アイリスさんのような勢いのあるメーカーが出てきたのですから、
ドラッグにおける小型家電の売り方開発も考えていきたいですね。またホームセンターとも異なる方法があるはずです。
ドラッグストアのほうから販売チャネル戦略とリンクした商品開発を仕掛けていく動きも出てきてほしいですね!
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