きのうのなでしこの佐々木監督のお話はいろいろな切り口があって面白いのですが、

スポーツにもビジネスにも役に立つ視点でいうと

「ウィークポイント(弱点)を世界一にする」

というお話が印象に残りました。

日本の女子サッカー代表が誕生して30年。日本の代表は30年間、世界で一番小さな体躯だそうです。

たしかにアメリカ、ドイツの代表は身体が大きい。競り合えば弾きとばされます。

しかし身体の大きさゆえに、ウィークポイントもある。

日本代表はそこを世界一のレベルに引き上げようとしたわけです。

たとえば、スライディングのスピードと正確性、5mターンのスピードなど、小柄ならではの身体特性を活かしたアプローチを開発したわけです。

男子では香川選手が代表的存在です。

ラグビーの日本代表も故宿沢監督以来、ようやくジャパンオリジナルの開発に舵をきったようで、ひそかに期待しているのですが…。

これはビジネスにも通じています。

一見、ハンデと言われるものを磨くと実は大きな武器になる…。

流通でいえば、コンビニがそうでした。

「あんな小さな店舗でどんな品揃えができるの?」

地方出身のチェーンストア、ユニクロさんやコスモス薬品さん、ニトリさん、

「あんな人がこない田舎に店舗つくってどうするの?」

ほかにも、

「携帯でモノ買う人なんているの?」

さらには、

「うちには人も金もない」

これらは、皆ウィークポイント。

佐々木監督は男子代表監督とは報酬がちがうとおちゃらけておっしゃっていましたが、

実績を出すまではやはりあきらかにそうだったんでしょうね。

女子サッカーの人口もアメリカ10万、ドイツも8万、日本は4万です。その母数で世界一をとったのですから、ある意味ものすごい生産性です。

ウィークポイントを磨く。これこそが最大の武器であることを自覚したいものです。









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