セブンイレブンさんが100円コーヒーを全国展開するそうです。
セブンさんのことですから、1店舗当たり大体、何杯出るというシミュレーションを重ねて重ねて、全国展開するのでしょう。
店頭ドリップ方式はこれまで、設備費の高さがネックだったのですが、これを差し引いてもセブンのオーナーの皆さんが納得するくらいの数字が出てきたんでしょうね。
この狙いは、
1)缶コーヒー市場のラインロビング
2)外食チェーンのラインロビング
この2つの目的の結果としての来店頻度と購買点数アップです。
缶コーヒー市場はすこし古いデータですが、
売価ベースで8000億円市場と言われています。
ちなみに3年ほど前のデータでは、缶コーヒーの原液出荷ベースは500億円。
ものすごい利益率ということがわかります。
だから缶コーヒーって単価が低いのになぜか大物タレントがCMしていますよね。
清涼飲料会社の利益頭であり、儲かっている商品の代表なわけです。
外食チェーンもマックさんが100円コーヒーを打ち出してきましたが、
いますこし既存店が苦戦しています。
やや単価が上振れしているなどいろんな理由が挙げられていますが、
そういえば、私もよく朝だけマックを利用します。
家を早く出すぎて、マックでセットを買っていこうと思うのですが、
ちょっと高い(笑)。
というのは相対評価として高いということです。
セブンさんで、
パン1個、サラダ1パック、コーヒーにすれば、300円台です。
マックさんだと400円を超えます。しかも野菜がとれない。
サラダのサイドメニューを頼むとプラス290円、600円を超えます。このあたりのヘルシー志向にうまく対応できていないのかなあと思ったりします・・。
まあこれはかなりローカルな例ですが、
周囲の人に聞いても、30代、40代の人の購買頻度が落ちているような気がします。
さて、100円のコーヒーはまさに来店のセンターピン。
アメリカのトレーダージョーズのカフェを店頭で飲んでいると、なんだか幸せな気分になります。
たかが一杯、されど一杯からどのようなストアブランドを築くことができるか。
流通業のトップブランドのひとつがコーヒーに佐藤可士和さんを投入するのですから、
やはり儲かるんでしょうね(笑)。