お正月にいとこの息子さんに会いました。

受験生で、さる国立大の農学部を目指しています。

昨今は、マスメディアでも農学人気が報じられていますが、

かれ曰く、「就職につよいから」という合理的な理由もさることながら、自然を相手にした生産活動に未知の可能性を感じているそうです。

かつて、

江戸時代における商人道の聖学のひとり石田梅岩は、

「商人にとって農民における田んぼにあたるのは天下の人々」

ということばを遺しました。

また同様に、それは武士の俸禄にもあたると説いています。

その心は、

農民が田んぼを慈しむように、武士が主家と俸禄のために命を懸けるように、天下の人々のお金を扱いなさいというもの。

だから、これまでつかっていた経費も一貫目つかっていたのなら、700目で済ますように節約し、利益も一貫目出ていたのなら、900目に抑える。

お客が喜び、売った商人も満足し、世に必要な物資を行き渡らせ、人々の心に喜びと安堵をもたらすのであれば、それは天地自然の理に適っている。

農学人気は喜ばしいことですが、商学、流通もまた面白く、社会の発展に大きな役割を果たしていることをもっとアピールしなければと思いました。

ちなみにいとこの息子くんは、さすがに察しが良く、

農学の発展は流通経済にあり、ということをよく理解していました。

うん、これなら合格間違いなしですね!(笑)






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