まもなく発売予定の月刊MD1月号では、


人気雑誌『からだにいいこと』さんとコラボレーションし、


同誌の読者モニター様のアンケート結果を発表しています。


同誌の読者モニター様といえば、まさに健康と美容に関心が一般の人より高い人であり、


お店を見る目も厳しい。


その中で、今回335名の有効回答を得ていろんなドラッグストア(DgS)にかかわる質問をさせていただきました。


そのうちの一問、


Q「ドラッグストアに来店するきっかけはなに?」


という設問があったのですが、これが大変興味深い結果になりました。


複数回答可の設問でした。支持率上位を挙げてみましょう。


第5位 「医薬品の価格が安いから」28%


これはドラッグストアの核カテゴリーのひとつ。この回答を裏返せば、「医薬品は高い」と皆さん思っているということですね。*ここでは処方箋不要の一般医薬品を指しています。


第4位 「日用雑貨・家庭用品の品揃えがいいから」38%


ドラッグストアは生理用品から清掃用具、室内園芸用品から文具、オフィスサプライ、玩具、小型家電まで扱っています。それぞれの専門店の品揃えには及びませんが、消耗頻度の高い家庭雑貨はドラッグストアの重要な目的来店カテゴリーということができます。



第3位 「お得な情報、ポイントサービスがあるから」52%


ドラッグストアのチラシや店頭を見ると多くの店舗で「本日ポイント○倍デー」というフレーズが目に飛び込んできます。賢い消費者はどうすれば一番お得にポイントを使えるかということに知恵を絞っています。


第2位 「自宅、もしくは勤務先から近いから」64%


この選択肢を入れると、たいていはダントツのトップになるのですが、今回はなんと2位。さすが『からだにいいこと』の読者モニター様というべきでしょうか、「近い」だけではだめということです。


栄えある第1位は・・・


『日用雑貨・家庭用品の価格が安いから』67%


第4位の回答と合わせると、『日用雑貨・家庭用品が安くて品揃えがいい』ということになります。

実はドラッグストアの来店動機、目的のきっかけは医薬品、化粧品、そして食品でもないことになります。


考えてみれば、


食品分野はそれこそ食品スーパーから総合スーパー、そしてコンビニまでしのぎを削っています。

品揃えが豊富なのは、ホームセンターや専門店チェーンですが、近くにない。

食品スーパーやコンビニでは品揃えも価格も限定されます。

かといって、歯ブラシやゴミ袋、スポンジなどはネットで買うほどでもない・・


つまり、今後ますますニューフォーマット開発競争が進むであろう「小商圏対応フォーマット」においては、食品も当然鍵を握るのですが、実は「日用雑貨、家庭雑貨」が一番のカギを握っています。


このカテゴリー分野をもっとも「小商圏フォーマット用」に用途機能を整理分類しているのは100円ショップに代表されるワンプライスストアです。


ですが裏を返せば、この領域はまだまだ掘り下げることができることができます。


米国ではまさに「ワンプライスストア+食品」フォーマット開発が花盛りです。


しかもこれらはあのウォルマートやターゲットからラインロビングしつつあります。


ちなみに、


6位以下は、順に、


「食品の価格が安いから」26%、「化粧品の価格が安いから」25%、「駐車場が広いから」23%と続きます。


「駐車場が広いから」というのも、いまの都市部コンビニのリプレースメントをみるとすべて駐車スペースは倍になっています。


売場面積を広げるのではなく、駐車スペースを確保する。


これも小商圏フォーマットの条件のひとつと言えそうです。


今回の『からだにいいこと』さんのアンケート分析の詳細は12月20日発売の1月号にて!


楽しみにしていてください。