「受け皿」という言葉に違和感を感じるこの頃。


「受け皿」というのは、こういう準備をして、こんな人材を送り出すので、


活躍する場をつくってくださいね・・という意味合いが強いような気がします。


弁護士、公認会計士・・いまや難関資格も就職難の時代です。


いまは超売り手市場の薬剤師も数年後は、厳しくなるという予測もあります。


かつて京大出身の女子大生がブログで物議を醸しだしました。


その主張は、


「京大出身のわたしが就活で困るような国はほんとうにまっとうなのか」


というもの。


うーむ、悩みますね。


日本はいつから、社会がすべてをお膳立てする社会になったんでしょうか?


なぜ、自ら「仕事をつくる」という発想に至らないのでしょうか?


レベルの低い商人ほど、


業績の悪さを、


天候と景気のせいにします。


これは「受け皿」を求める気分に似ています。


「受け皿」を求める風潮は実に恐ろしいものです。


わたしは流通経営雑誌の編集者ですが、


一寸先は常に闇です。


読者のニーズに応えきれなければ、月刊MDも簡単に吹き飛びます。


そこには「受け皿」などありません。


自らニーズをつくり、仕事を創らねば生きていくことができない。


だから「受け皿」と言う言葉にはものすごい違和感があります。