「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
ドイツの宰相ビスマルクのあまりに有名な言葉ですね。
月刊MD11月号はおかげさまで、第一特集の「顧客満足度ランキング」が大変な反響を呼んでいます。
実施方法はいくつか課題も見えてきまして、
次回行う場合には改善しなければならない点もでてきました。
そういう部分もありながら、
「改善につなげていきたい」
「忙しい店舗のオペレーションを見直すきっかけになった」
「(上位の)店舗スタッフを表彰したい」
「定点観測をして定番化してほしい」
「スタッフが取引先から褒められた」
などなど、
多くの企業からお声を頂戴しました。
これはとてもうれしいことです。
これらの声を励みに、より皆様のお役にたてる企画をつくっていきたいと思います。
さて、11月号は特別エディションという位置づけなのですが、
「顧客満足度ランキング」もさることながら、もうひとつ反響が大きいのは、
医薬品卸企業最大手メディセオの特別顧問山岸十郎氏の「オーラルヒストリー」というシリーズ企画です。
これは、法政大学のイノベーションマネジメント研究センターが刊行している口述筆記をもとにした「学術書(オーラルヒストリー)」シリーズに日本物流界最高峰のテクノクラートである山岸氏が収められたことをきっかけに、
山岸さんと同書のインタビュアーである矢作敏行先生にとくにお願いし、転載許可をいただいたものです。
というのは、月刊MDとして、卸、物流の歴史を紐解き、地方の零細卸から全国卸へ成長した過程を知る証人の見方、考え方は、今後の流通の課題解決に多大な示唆を含んでいると考えたからです。
山岸さんも、経験則でビジネスをすると必ず行き詰まる。ブレークスルーするためには歴史を学ばないといけないという趣旨の発言を行っています。
金沢弁で語られる数々のエピソードは抱腹絶倒、ときにほろりときます。
また文脈からにじみ出る野心、懊悩、希望は、戦後流通発展史のもうひとつの側面を見ているようでほんとうにおもしろく、山岸氏のユニークなお人柄を知る人であれば、なお楽しめる内容になっています。
それにつけても、ここまで山岸さんのお話を引き出したのは、やはり矢作先生のお力も大きい。
さすが、日経の流通部門の花形記者としてならした方です。
私も、インタビューとはかくあるべきなのかとあらためて勉強させていただきました。
法政大学では、「オーラルヒストリー」発刊を記念して、11月22日(木)にセミナーを開催するそうです。
無料でエントリーできますので、ぜひ興味のある方は受講してみてください。
*締切になってしまっていたら申し訳ありません。
もちろん、私もまいります。
アメブロの読者の方とも会場でお会いできるといいですね!
http://www.hosei.ac.jp/NEWS/event/121022.html
(法政大学イノベーションマネジメント研究センターセミナー案内)
11月20日発売の月刊MD12月号では第2回が掲載されます。
タイトルは「パーフェクト物流の追求ー物流が営業する(前篇)」です。
こちらも楽しみにしていてください。